2016年06月22日
ENTRE EC-25LP
お客様自主開催による恒例の「カートリッジ会」、第9回を迎えました。
若手メンバーの方は引っ越し先の埼玉県からのご参加です。
今回もお二人が持ち寄ったレコードを中心に、それに相応しい、或いはこれで聴いてみたい、というカートリッジを選んでかけるやり方で進めました。
往年の名盤、シルヴェストリ指揮の「新世界より」、本国共通のスタンパーによるプレスの国内モノラル初期盤は、モノラルのENTRE EC-25LP で。
実にフレッシュで勢いのあるライヴのような音楽がスピーカーから奔流となってほとばしる様は壮観! この録音で西欧に打って出たシルヴェストリの意気込みが、ひしひしと感じられる再現です。レコードとカートリッジの息もピッタリ合っていました。
Victor MC-1
次にジュリアード弦楽四重奏団とレオン・フライシャーによるブラームスのピアノ五重奏曲。
これはオリジナルの米EPIC モノラル盤とステレオ盤が揃っていたので、それぞれ先ほどのENTRE EC-25LP とVictor MC-1 とで聴き比べました。
モノラルは先ほどの新世界同様、骨太の音楽が激流のごとく押し寄せる気迫がとにかくすさまじく、ステレオの力みのない自然な流れとは、刻まれている音も、またそれを拾うカートリッジもそれぞれの特色が混然一体となって、同じ録音でも違った聴こえ方をすることがはっきり分かりました。
LONDON国内初期盤のボスコフスキー指揮ウィーン・フィルによるウィーン音楽集「PHILHARMONIC BALL」はDECCA録音の冴えた響きを聴くべく、DENON DL103SL をチョイス。
ポルカ「狩」での銃発砲の効果音はびっくりするほどの生々しさで、一同思わず飛び上がりました。
ちょっと珍しいものということでお持ち頂いたB&O MMC4000 では、巌本真理弦楽四重奏団とランスロによるモーツァルトのクラリネット五重奏曲を。中域の充実した密度の高い室内楽を堪能しました。
最後に、魅力的なドイツ人(?)女性が載ったジャケットのことがさっきから気になっていた店主が、持ち主のメンバーにリクエスト、「ドイツ・アルプスの音楽」をFR のPMC-1 で鑑賞(写真が小さくでゴメンナサイ)。超絶技巧のヨーデルを聴きながら、もっぱら店主はジャケットに見入っていました..。
あっという間に4時間。また素敵なレコードとカートリッジ、持って来て下さいね。