2016年08月09日
お客様による恒例のカートリッジ会も、記念すべき10回を迎えました。
ご本人たちはそんなことには関係なく(私が勝手に回数を数えています)、いつもどおりカートリッジとレコードを持参。お土産にお持ち下さったお菓子をつまみながら情報交換、話は弾みます。
今回はメンバーの方が私どもから購入のレコード、「ボビノ座のバルバラ'67」というシャンソンのライヴ録音盤の聴き較べから始まりました。
たまたま入荷したステレオ盤とモノラル盤両方ともお求め頂いたので、それぞれGoldring ElectroⅡ とAKG P25MD/35 (ステレオ)、Audio-technica AT33MONO (モノラル)で聴き較べ。
この盤、録音はタイトルにあるように1967年ですからもうステレオ時代のレコードですが、フランス盤しかないからでしょうか、手に入る多くはモノラルで、ステレオはかなり稀少。今回の入庫も探してようやく入ってきたものです。
その分少し高いので、もしステレオ盤だけで十分なら、モノラルのほうはキャンセルか、という気持ちで聴き始めたのですが、ピアノ,アコーディオン,ベースというトリオにヴォーカルという構成からしてモノラルも捨て難く、やっぱり両方お買い上げ、ということになりました。ありがとうございます。
次は古い米COLUMBIA(日本コロムビア盤)のアンドレ・コステラネッツがニューヨーク・フィルを指揮するエネスコの有名なルーマニア狂詩曲第1番。貴重な10吋フラット盤(MONO)で素晴らしい保存状態、ヴェテラン・メンバーのコレクションです。
コステラネッツはソ連のサンクトペテルブルク出身、アメリカに亡命後はご存じのように自身のオーケストラを振ってライトクラシックやイージーリスニングの先駆けとして活躍しましたが、このレコードのようにメジャーオーケストラを振って本格的な録音も行っていました。
これがまた録音も含めてなかなかの演奏で、引き締まったNYフィルを自在に操って民族色豊かな演奏を聴かせてくれました。カートリッジはAudio-technica AT33MONO 。
次はMICRO M-2000/5 とAudio-technica AT-160ML という2つのステレオ・カートリッジでステレオ初期のクラシックとジャズの名盤を。
DECCA (LONDON)のアンセルメ/展覧会の絵と、CONTEMPORARY のアート・ペッパー/Art Pepper Meets The Rhythm Section、どちらも名盤ですね。
とくにマイクロのカートリッジは'60年代の製品(!)ながら驚くほど生彩感あふれるサウンドを披露して(オーナーも含めて)一同ビックリ。マイクロはカートリッジのイメージはあまりありませんでしたが、認識を新たにしました。
今回は、以前たまたまメンバーの1人と当店で会って話が合い、次のカートリッジ会に参加をお誘いしていたお客様が仕事を終えてから駆け付けて下さって、後半に参加、ちょうど10回目の新メンバー(?)となりました。