2017年09月12日
お客様の依頼により THORENS の'70年代初頭のプレーヤー TD125 の修理を行いました。
有名なTD124 と違ってシンプルなベルトドライヴ、3個のスプリング・サスペンションでプラッターとアームがフローティングされた構造です。
数十年ぶりに復活させようと出してきて電源を入れたところ、回転が安定しませんでした。
40年以上前の機械であることを考えるとパーツの劣化で半ば当然と言えます。
コンデンサーをはじめとして各劣化パーツを交換、速度微調整ヴォリュームと速度切り替えスイッチ接点のクリーニングを行い、内蔵のストロボ用ネオン管が切れているため、LED点灯式に改造しました。
外観も、長年汚れの積もった本体をクリーニング、木部をオイル仕上げすると、見違えるようにリフレッシュしました。
同時に旧マランツのやはり'70年代のプリアンプ Model 3300 とパワーアンプ Model 250 も一緒に修理して、かつての米独名選手たちによるチームの再結成です。
マランツではプリの Model 3300 が今聴いても意外なほど生き生きした音を聴かせてくれました。