2017年11月02日
少し前になりますが、東京三鷹市のICU(国際基督教大学)で行なわれたパイプオルガン講演会に行ってきました。
と言っても実は、そもそもはICUで開かれたバザーに行ったのですが、たまたま当日その会が開かれていたというわけで、お目当てのバザーのほうは外れ(家内談)でしたが、せっかくならと参加した講演会のほうは大変興味深く聞かせて頂きました。
ICUには当然ながら大学礼拝堂があり、大きな体育館ほどある建物で、内部は簡素ながら全面に木を活かしたホールのような会堂です。
正面には上の写真のようなパイプオルガンが備え付けられており、設置当時は国内最大規模のものだったそうです(オーストリア・リーガー社製)。
当日お話をして下さったのはICUオルガニストの菅 哲也氏(2枚目の写真)。
初心者向けにオルガンの歴史とパイプオルガンの仕組みについて、時にオルガンを弾いて実例を示しながら、とても分かり易く解説して下さいました。
店主はオルガン曲、とくにバッハのそれは好きですが、それでも聴いて楽しんでいるだけで、恥ずかしながらオルガン自体については大体の構造くらいしか知りませんでした。
そんなことは常識だよ、と言われるかもしれませんが、今回、とくにパイプについての説明はパイプオルガンの音の理解に役立ち、大きな収穫でした。
すなわち、パイプの種類には大別して、フルートパイプとリードパイプがあり、明確に音の質が異なること。
さらに一部には金属ではなく木製のパイプもあり、当然音色もそれぞれの材質を反映する、等々。
最後には、希望者が実際に鍵盤を触って音を出す体験会も用意され、多くの方が長い列を作っていました。
時々このオルガンを使用するコンサートが開かれるとのことですので、聴きに行ってみようと思います。