2013年01月17日
店主は寒がりです。店には簡単ですぐ暖まるガス・ファンヒーターを置きたかったのですが、残念ながらこの部屋には都市ガスが来ていません。
仕方なくもうずっと使うことのなかった石油ストーブに戻ることになりました。
でも場所を取る円筒型は嫌で、箱型もいろいろ見たのですが機能はともかくデザインで許せるものがなく、結局30年以上前に使っていたことのある英国バーラーVALORの古い2筒式(燃焼筒がふたつあるタイプ)ストーブをわざわざ探してまた使うことになりました。
少し言い訳がましいですが、でも使ってみるとこれがとてもいいんです。
まず第一に、奥行きの浅い箱型で場所を取らない。
それから大変静か(というか、音はしません)。今の石油ストーブはすぐ温めるために電動ファンが付いていたりして、これがうるさい。音楽を聴くオーディオ・ショップでこれではダメです。そうなると、ガス・ファンヒーターもダメだったなあ。
そもそもモーターの着いたのは、電源を汚してダメ。エアコンの暖房などはもってのほか。そんなふうに良いほうへ言い訳をつけて、「音の良いストーブ」と言っているわけです。
30年近く前のこのストーブ、ほとんどが金属の、伝統的な英国製らしいつくりで、頑固でまだまだ使っていけそうなところや懐かしいハンマートーン仕上げは、同じ国のガラードのプレーヤーを思い起こさせるではありませんか。やっぱり、うちの店向きです。