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店主日誌
由紀精密のショウルームを訪問しました
2020年09月17日
 

yuki AP-0 turntable

由紀精密といってもご存知の方はほとんどおられないと思います。
アンテナの高い方は一部のオーディオ誌や経済紙で紹介されたので、そこでお聞きになっているかもしれません。
(株)由紀精密は金属精密切削加工を専門とする企業で、神奈川県茅ケ崎市に拠点があります。
高い精度を要求する特殊金属加工が得意で、試作から量産までをこなす40人ほどの技術集団です。
取引先は宇宙関連、航空関連、医療関連、電気、大学関連など多岐にわたります。
1961年創立といいますから、すでに60年近い歴史があり、現在3代目社長が腕をふるっています。

そうしたおよそオーディオとは無縁に見える企業がこの6月に突如、ハイエンド・アナログ・プレーヤーを発表したというニュースをたまたま担当者のfacebook 投稿で知り、俄然興味が湧いてすぐに連絡を取りました。
幸い開発陣の一人が私どものことを知っていたこともあって、ほどなく担当者がわざわざ試作機を携えて店に来てくれました。

その際、私どものシステムに繋いで音出しも行い、ただならぬ可能性を感じ、また細部が分かったことで予想以上に独創性溢れることも判明。一方、オーディオ屋から見た率直なお話もさせて頂きました。
プロジェクトリーダーであるこの方が、大のクラシック音楽ファンと分かり、そっち方面の話も弾んであっという間に時間が経っていました。

その後、由紀精密の東京事務所の一角に、急ごしらえではあるものの、実機を見聴き出来る部屋を設けたと聞き、また早速お願いして、両者のスケジュールが合った今日、お邪魔してきました。

事務所は、東京駅から10分ほどのビルの6階にあり、元々は社長室兼応接室であるショウルームは広くは無いもののリラックスした雰囲気で、居心地の良いソファーにかけて聴くことが出来ます。
スピーカーにはソナスファベールのトールボーイを用意、雄大なスケールとはいかないまでも血の通った再生を聴かせてくれ、盤の特徴をしっかりと描き分けていたのが印象的でした。
カートリッジに、誰もが知っているリファレンスということでしょう、DENON DL103 が着けてあったので、これを替えるとまた違った側面も見せてくれるはずです。

前回、試作機の初期ということで未完成の部分もあったのですが、今回はそれを改善して煮詰め、作り替えたので、すっかり安定したプレイバックとなっていました。
それでも担当者はまだ検討中で煮詰めるべき点がいくつかあるということで、それを盛り込み、既に数台オーダーを受けた分も含めて、まず10台の本生産がスタートするそうです。

私どもマエストロ・ガレージでも扱いを開始していますので、何なりとお問い合わせ下さい。
実機視聴ご希望の方はお申し付け下さい。ショウルームは常時解放というわけではありませんので、スケジュールを取ってご用意致します。

詳細は後で製品ページでご紹介します。

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実は今日はもうひとつ収穫がありました。
このビルの1階に大変珍しいクロアチア料理の店があったので(国内唯一といいます)、珍しい国の料理というと目が無い店主は事務所に伺う前に寄ってランチしてきました。
なかでは高めのランチ、1200円の「牛ホホ肉の赤ワイン煮」を頼んだのですが、これが大当たり、大満足の良い気分で6階に向かうことが出来ました。
他のランチも食べたいので、由紀精密さん、また呼んで下さいね。


牛ホホ肉の赤ワイン煮