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ICチップ受難
2021年04月14日
 

EAR Acute Classic

先日、英国EAR 社のCDプレーヤー、Acute Classic が生産休止になっていると聞いて理由を尋ねたのですが、よくあるCDドライヴメカの入手難ではなく、基幹部品であるⅮ/AコンバーターICの供給不足が原因とのこと。

半導体製造メーカー大手、旭化成エレクトロニクス(AKM)の昨年10月の火災による一時操業停止と、さらにそれに追い打ちをかけるかのように今年3月、同じく半導体大手のルネサスエレクトロニクスもまた火災で被害を受け生産停止、回復には1ヶ月ほどかかるといいます。

このダブルパンチでICチップは一気に供給難に陥り、まず主たる納品先である自動車メーカーへの供給が先決、オーディオ用途など微々たるものですから、後のまた後回しということでしょう。
マランツからも同様の理由でDACチップ変更の知らせがありました。

それにしても大手半導体メーカーの工場が相次いで2ヵ所、同じく火災で操業停止に陥るとは陰謀論者でなくてもどこかの国の工作ではないか、などと勘繰りたくなるのも無理からぬところ。
困っているところへ中国製チップ供給の打診があったとか…。

コロナ禍に加え、当分はDAC禍でオーディオ界は受難続きとなりそうです。
その点、高度なICチップなどを必要としないアナログは、ここでもしぶとく生き残るでしょう。