2013年08月22日
世の中はとうにデジタルのCD(いや、配信音源か?)に移って久しいですが、いまだに高音質LPや重量盤,復刻盤などアナログ・レコードのリリースは続いています。
初めの頃の安易に制作された復刻盤などで、新規制作盤に関しては私も当初少々懐疑的な目で見ていたところもありますが、最近リリースされる高音質LPのほとんどは、せっかくわざわざアナログ盤で出すのだからという意識をもって、素材やプロセスなどを吟味して丁寧に制作されるようになってきています。
今だから作れるレコードと言うことも出来ます。
そのような中から最近販売を始めた2点のご紹介です。
「ティーレマン&ドレスデン・シュターツカペレ/ブルックナー 交響曲第8番」
アナログ・プレーヤーの名門トーレンスが監修した2枚組LP。
今最も旬な指揮者が世界で最も伝統あるオーケストラを振った'09年のライヴ。
往年の巨匠の演奏をヴィンテージのオリジナル盤で聴くのとは、また違った愉しみがあります。
同じ録音のCDと比べて聴くのも一興。
詳しくはアナログ・レコードの指揮者の項をご覧下さい。
http://www.maestrogarage.com/product/684
「THE BEST / NAT KING COLE COLLECTION」
中国広州の高音質盤制作会社ABC RECORDS が作った重量盤。
盤はDMMのドイツ・プレス。そしてあのマーク・レヴィンソンの監修です。
それほど期待せずにかけたのですが、さすがにML、珠玉のアナログ・サウンドで、稀代のヴォーカルを堪能出来る1枚です。
もう一枚、お客様が知らせて下さった盤で、モナコのモンテ・カルロ・フィルが自主制作するアナログ盤。
「ヤコフ・クライツベルク/ロシア音楽集」
惜しくも先年若くして亡くなったクライツベルク得意のロシア曲集で、500枚の限定プレス。ただ、残念! 購入しようとしたら、これはすでに完売でした。
ということで、オーケストラの自主制作盤にもアナログ盤があるという一例。