2012年10月13日
杉並・南荻窪のお客様のお宅へ、機器診断に伺いました。
アナログ・プレーヤーがYAMAHA GT-2000L、CDプレーヤーは先日納品させて頂いたTRIODE TRV-CD5SE、パワーアンプMcIntosh MC275、スピーカーシステムはJBL 4344という名機王道システム。
これで数々の黄金期ジャズ名盤を聴いておられます。
少し前からの不具合とのことでしたが、左右のバランスが少し偏り、左スピーカーのウルトラハイ・トゥイーターから音が出ていないとのこと。
機材周辺をひと通り拝見し、もう長い間ケーブル類の結線をメンテナンスされていないようでしたので、まずスピーカーケーブル,ラインケーブルを端子とケーブル末端のクリーニングをしたうえで再結線。これだけでも音質は良くなるはずです。ケーブルはだいぶ古くなって劣化していますので、特にスピーカーケーブルを近々交換して頂きましょう。
導入したてのCDプレーヤーは信頼して、ここで一度音出しチェック。モードをモノラルにして、バランスはすべてセンター、スピーカーのアッテネーターもまずすべて標準の0に合わせます。この状態で音を出し、バランスのおかしいところが不具合箇所です。
さて結果は、若干右の音量が強く、左のウルトラハイ・トゥイーターは音は出ているのが分かりましたが、音量が若干弱いことが分かりました。ただどちらも同じ条件で(MONO)出してみると明らかな故障による音量不良とまでは言えず、長くお使いの間の経年劣化の範囲であり、今回MC275のゲイン調整と4344のアッテネーター調整で同レベルに合わせ、様子を見ながら使って頂くことにしました。
というのも、20cmミッドバス2122Hユニットのエッジが完全に劣化してボロボロになっており、これを直してからでないと正式なバランスを取ることが出来ないからです。
ということで今回は最後にJBLの2122Hユニット2本を外してお預かり、エッジ修理することに致しました。