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2014年4月
店主日誌:3
2014年04月27日
アナログ・プレーヤーではNHK御用達の流れを汲む名機を輩出したDENON。
なかでもレザー仕上げの洒落た外観で異彩を放つDP-6700 のフルレストアを行ないました。
それぞれ単品として販売されていたDP-6000 ダイレクト・フォノモーター、DA-307 トーンアームを得意の厚手積層合板のキャビネットに収めたモデルです。
既に40年近く経っていますが、完成度の高いパーツでシンプルに構成されていますので、今の製品と比べても見劣りしないばかりか、現在メーカーとしてこれだけのものを生産するのは不可能と言え、思い入れがあることもあって、少しコストがかかっても買い替えではなく修理・レストアで生き返りを試みました。

フォノモーターは各パーツの劣化で完全に回転不能、中核となるダイレクトモーターは生きていると考えて、何枚もの回路基板の修理が大半となりました。
アルミのプラッターもアルミ特有のブツブツした腐食だらけでしたが、磨き上げて写真のとおり見違えるような輝きを取り戻しました。
トーンアームは分解してダンパー部分の緩みを補正、各部再調整,清掃のうえ組み上げて新品同様に。
レザー張りのキャビネットも徹底的に清掃、ダストカバーはすり傷は多いものの幸運にもひびや割れは無いので、当店得意のダストカバー・ポリッシングできれいさっぱり。
すっかり現役復帰、蘇りました。
2014年04月24日
録画しておいたETV特集を観ました(19日放送分)。去年放送したものに新しい映像を大幅に加えて再編集したとのことで、約90分に及ぶ力作、BBCの番組あたりと比べても遜色ない出来で、なかなか見応えがありました。

弦楽器が大好きと言っていても、ストラド(省略語)についてほとんど何も知らなかったようで、あらゆる角度から映像で語られる内容は実に興味深く、飽きさせません。
オーディオ的にも面白く、数十本のマイクを球形面上に配置し、実際にその中心でストラドを弾いて音の飛び方を測定したり、ストラドに数十本のレーザー光を当ててそのボディの振動モードを3D画像で観測するなど、最新の科学的分析にも興味は尽きません。

驚いたのはストラディヴァリは多作家で現存するストラドは600挺もあること、そして何よりストラドを愛用する現代のヴァイオリニストのひとり、イヴリー・ギトリスが92才(!)の今も現役で弾いているという事実!恐れ入りました。これもストラディヴァリウスの成せる魔術のひとつなのでしょうか。

26日(土)0:00時(金曜深夜)にも再放送しますので、未見の方、是非ご覧になって下さい。
2014年04月07日
4月に入って消費税増税となりましたが、輸入オーディオではそれ以上に怖いのが円安のあおりを食っての値上げです。
これだけ円安が進み、それが続けば致し方の無いところでしょうが、いよいよ今年に入って順次各輸入代理店からの値上げの知らせの届くことが多くなってきました。

1月にジェフ・ローランド,ナグラ,アヴァロン,dcsなど、2月にはタンノイやマッキントッシュの他、ベンツ・マイクロが販売再開を機に、3月にはプロジェクトやプライマー,ウィーン・アコースティクス,ソナス・ファベール,Dr.ファイキャルト,ブルメスターなど、4月に入ってモニターオーディオ,EARの一部、そして先日お伝えしたのが5月からのトーレンスの値上げ。
これらは一部で、ほとんどの輸入元が値上げを行なっているといってよいでしょう。
しかも値上げ率は増税の比ではありません。

もし近々購入をお考えのものがありましたら、一度輸入元ホームページで確認されることをお奨めします。或いは私どもにご確認下さい。