2014年07月17日
「わが友に/グリュミオー愛奏曲集」
レコードを残すような有名ヴァイオリニストはたいてい、アンコールで弾かれるような小品集を残していますが、グリュミオーの愛奏曲集がこれ。
発売当時評判が良く、売れたのでしょう、このあと第2集もリリースされました。
最も脂ののった'73年、53才の時の録音です。
こぼれんばかりの美音で歌われる愛すべき小曲たちが、さんざん聴き古したはずなのに今生まれたばかりのように新鮮に響くのに思わず聴き惚れてしまいます。
これは初出時の国内盤ですが、侮ることなかれ、素晴らしい音色で十二分に聴かせてくれます。
70年代はまだ国内盤も丁寧に作られており、その頃にむしろ最盛期を過ぎた海外盤より優れていることさえあります。
このタイトルは人気で蘭オリジナル盤はなかなか無く高価、それならこの国内盤で十分と感じた次第。
得した気分になりました。