アナログ・プレーヤー関連なら何でも揃う専門店



ホーム店主日誌2015年6月
2015年6月
店主日誌:3
2015年06月30日

 

“世界最小の本格オーディオ”の異名をもつMH audio は主宰する星野氏が長野の工房から生み出すミニマル・オーディオ。
私どもでも主力商品の超小型キューブスピーカー WAON two-tone を試聴展示しています。
忙しいなか、星野氏が今回もお立ち寄り下さいました。

当面、写真(ちょっと小さいですが)のようにWAON スピーカーとその専用スタンド、それを駆動するマイクロ・アンプDA-1 と組んで鳴らすことが出来るようになりましたので、どうぞ、興味半分でも聴きにいらして下さい。

DA-1 はライン入力ですので何でもいいのですが、当店の場合アナログ・プレーヤーとなるので、いつになくプレーヤーが巨大に見えてしまいます。
2枚目の写真はちょっと遊びでCrosley のポータブル電蓄を繋いで鳴らしているところ。
2015年06月13日
 

 
今回が初の開催となる話題の「アナログオーディオフェア2015」に行ってきました。

当店とぴったり内容が合うこともあって、とても期待していたのですが、初日の、始まってから1時間半ほど経った頃到着して開催フロアに入った途端、最近のオーディオショウ(ヘッドフォン関連は別にして)では感じられなかった熱気が伝わってきました。
明らかに人が多い。これはいけるぞ、と思って、まずは向かいの賑やかな部屋のドアを開けてみると、中は満員、人の頭ばかりで前方のデモの様子はほとんど見えません。これはダメと早々に退散。

フロア2階分に比較的コンパクトにまとまっているので、見られるところから順番に見ていこうと、5階から始めました。
以下、思いつくままに印象に残ったところを書いておきます。

まず入り口すぐに陣取ったハマダ電気は街の電気屋さんみたいな名前ですが、知る人ぞ知るかつてのGLANZ ブランドを継承するメーカーで、オール・ステンレス製の重量級ユニヴァーサル・アームを作っています。今回がショウ初参加。
新製品が2つ、従来モデルにDLC(Diamond-Like Cabon)処理を施し、メインウェイトにはタングステン柱を打ち込んだ上級機種と、逆にまったく新しい設計でGLANZ の主張を守りながら徹底的なコストダウンを図ったモデルです。
主宰する浜田氏に詳しくうかがい、DLCモデルを聴くと..ああー、聴かなければ良かった!?
これらはあとで製品紹介に載せていきますので、詳しくはそちらでご覧下さい。

熟練と創意で素子を使いこなすアンプ・メーカー、Aurorasound は、好評のVIDA フォノイコとHEADA ヘッドフォンアンプでレコードを聴くいつものスタイル。
いつ聴いても説得力あるサウンド。今回はVIDA にピアノブラック塗装の外装ヴァージョンが加わりました。
この後には、真空管アンプ群が完成に向けて開発が続けられています。
乞うご期待!

隣りのブースでは、いつものようにZYXCONISISProAcIKEDASAECなどが組んで抜群のチームワークを見せるデモ。

その向かいのブースは、これもショウでのいつもの名コンビ、AIR TIGHTMy Sonic Lab
エアータイトは10cmほどのフルレンジ・ユニット搭載のとても小さなスピーカー・システムで鳴らしていましたが、低域もそれ程不足無しにフルレンジらしいシームレスな音で、弦楽合奏は実に気持ちよく聴こえました。これは以前販売されていたMSM-1 に似たシステムのようでした。
カートリッジのマイソニックについては今さら言うまでもありません。

さて1階下がって4階は、エレベーターを降りて、まずすぐに聞こえてきた音を頼りに端の部屋まで辿り着くと、そこはSPEC のブース。
最近、突如、40cmもの砲金製プラッターを積んだ高級アナログ・プレーヤーを発売したメーカーです。
間近で実機を見ると、シングル(ロング)・アームにもかかわらずその大きさは最近のものからすると巨大! 中央で静かに回るプラッターは凄みすらあります。
フォノイコやアンプ類ももちろん同社のものですが、今回初めて聴いたフィンランド産のスピーカー、amphion はスマートな外観でいかにも北欧産といった出で立ちですが、アンプとの相性が良いのでしょう、朗々とオーケストラを歌い上げていて好印象でした。

その向かいは、ヨシノトレーディングのブース(上の小さな写真)。
ここはいつもデモでかけるソースがアナログ・レコード・オンリーですので、いつもとまったく変わりません。アナログ・プレーヤーと真空管アンプが取扱いの中心ですので、機器もいつもと変わりません。
そしてデモするのもいつもの「アナログの伝道師」こと、同社の壁谷氏ですので、これまたいつも通り。
今回はいつもよりクラシック音源に力が入っていて、アルゲリッチ&デュトワの名盤、チャイコフスキーの第1コンチェルト,アッカルドの弾く「悪魔の音楽」、そして名盤中の名盤、シュタルケルのバッハ・無伴奏など、矢継ぎ早に素晴らしい再生を聴かせてくれました。
ここでは、かけた曲は途中で終わらせず、必ず最後までかけます(チャイコのピアノ・コンチェルトでは第1楽章、約20分間!)。いかにも音楽好きの壁谷氏らしいところで、これは音を聴くデモではなく、音楽を聴いてもらいたいという思いがあってのことでしょう。
使用アナログ・プレーヤーは晴れの舞台に相応しく、普段なかなかお目に掛かれない、Clearaudio のInnovation+TT-2 とNottingham のDeco。

隣りのTRIODE では期待していた通り、カナダの新星、KRONOS の雄姿が。
自社のJUNONE とともにハイエンドの色濃い再生を披露。
ここもアナログオーディオフェアになくてはならないブースでしょう。

最後は期待の超新星、光電子カートリッジのDS AUDIO を表敬訪問。
最近発売となった上級システム、DS-W1 も国内外で大好評で、常に生産が追い付かない状況だそう。
ブースではVIENNA ACOUSTICSのスピーカーとPRIMARE のアンプとで鳴らしていましたが、とくに前者は今まで聴いた中でもベストフォームで聴くことが出来ました。

途中で何人かのお得意様にもお会いしました。こちらにもお越し下さって、ありがとうございます。

数がそう多くないのでそれ程時間はかからないだろう、うまくいけば早めに帰って店を開けられるかもしれない、等と考えていたのはまったく甘く、腕時計を見れば優に6時を過ぎていました。

来年も是非開催してもらいたいものです。
2015年06月12日
 

 
今回のダストカバー・ポリッシング&クリーニング作業は、DENON DP59L。
少しくすんで見えるのは若干スモークのかかったアクリルのためです。

ヒンジ金具もピカピカの輝きを取り戻しました。