2016年12月15日
お二人のお客様による恒例のカートリッジ会、12回目となりました。
若手メンバーのほうのお仕事がいよいよ忙しくなり、3か月ぶり、今年最後ということで忘年会を兼ねての開催です(と言っても店内ですのでお酒が出るわけではありませんが)。
今回ヴェテランメンバーの自宅で発掘(?!)された米ADCのTRX-1 と、以前から会の定番となっているTRX-2 (どちらもIM型)との聴き較べから始まりました。
盤は指揮者ズービン・メータ若かりし絶頂期に録られたR=コルサコフの「シェエラザード」。DECCAのオーディオファイル録音です。
米国ブランドながらTRXシリーズは日本製で、両者はちょっと見は同じに見えますが、よく見るとTRX-2 のボディは淡い金色をしています。
最大の違いはカンチレバーの材質、TRX-1 のチタン(テーパード)に対してTRX-2 はサファイア製。針先チップは同じです。
面白いことにまずすぐに気が付いたことは、TRX-2 のほうが盤面の微小な針音、ピチパチ音がよく聴こえること。聴き較べの結論としては、TRX-2 のほうは前に出てくる音、とのことでした。
次はENTREの初期モデル EC-1、MC型です。
試聴盤は米RCAの名盤、ピエール・モントゥーがボストン響を振ったチャイコフスキーの交響曲第5番のオリジナル盤。老大家の年齢を感じさせぬ活気に溢れた演奏を十全に再現していました。
ここで一休み、おやつタイム。
店主の大好物、モンブラン・ケーキをほお張りました。地元西荻窪のケーキ店、こけし屋の昔ながらの洋菓子です。
お次は毎回よく登場する超定番、DENON DL-103。但し何十年も前に購入したものです。
盤はこれも米RCAのオリジナル盤、シャルル・ミュンシュ指揮、メンデルスゾーンの「スコットランド」交響曲。
いつ聴いても安心、のカートリッジですね。
最後はaudio-technicaのAT-32。明るく快活な性格を活かして、盤はTBMの「菅野邦彦/LOVE IS A MANY SPLENDOERD THING」。
そうそう、今まで各カートリッジをとっかえひっかえ装着して演奏してくれていたプレーヤーYAMAHA GT-2000 に替わり、前回からTecnnics SL1200 Mk6 が任にあたっています。