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2021年6月
店主日誌:2
2021年06月19日
 

CEC DA3EX
 
先日お納めした CEC の新しいD/Aコンバーター、DA3EX を聴かせて頂きにお客様のところに伺いました。

先月発表されたばかりで、派手な宣伝も一切しないのでほとんど知られていませんが、搭載するCEC 独自のSuper Link 機能を使った同社のCDトランスポートとの接続ではジッターを極限まで抑えることが可能となります。

このお客様は既にCEC の最上級CDトランスポートTL3.0 をお使いなので、今回のDA3EX の導入で初めて本来の能力をフルに発揮することが出来るわけです。


CEC TL3.0

早速、今迄お使いのD/Aコンバーターの聴き比べをさせて頂きました。
3種類のDACをスイッチで瞬時に切り替えられるようになっています(アキュフェーズだけは搭載ドライヴ)。

まずアキュフェーズSACD/CD プレーヤーDP-720 に搭載のDACは予想通りの滑らかな美音で、期待を裏切らない安定した再生は流石です。

次は今までお使いの47研のDAC、Model 4705+強化電源 Model 4799。
これはストレートで見通しがよく、ありのままを提示するリアリティを感じます。歌手や楽器の実在感も特筆もの。

そして今回のCEC DA3EX は、最新モデルということもあるのでしょう、実に自然でどこにも気負いがなく、誇張のようなものを感じさせません。空間表現も抜きんでているのを感じます。
やはりSuper Link も一役買っているのでしょう。
このCEC DA3EX は価格もこなれていて、とくにCEC のCDトランスポートをお持ちの方にはおススメ、最新CDプレーヤーを購入したのと同じ効果があります。
 
CEC DA3EX 220,000円(税別)
 
それにしてもこうした微妙な差を的確に描き分けて聴かせてくれるスピーカー、ベイズ・オーディオ(Bayz audio)のクーラント2.0 は、いつ聴いてもその再現力の高さにほとほと感心、聞き惚れてしまいます…。

貴重なお時間、ありがとうございました。
 

Bayz audio Courante2.0(右)
2021年06月12日
 

JJ 300B

当店の試聴機であるトライオード TRZ-300W(インテグレーテッドアンプ)は出力管の300B を片チャンネルで2本パラレル駆動させて、A級シングル動作で20W/ch の出力を発揮します。

導入したのは標準モデルですので、付属する300B はトライオードの銘の入った純正球です。
いつもはこれで聴いていて、十分その300B らしい芳醇な響きに満足していますが、上級仕様には現在数ある300B 球のなかでも傑作との評判のPSVANE WE300B を搭載したモデルがあります。この球に付け替えた音を試してみたいと思い立ち、トライオードさんからPSVANE をお借りしました。

このアンプは球を換える時のバイアス調整が簡単に出来るので交換は簡単です。
さて、結果は?
ぱあーっと視界が開け、色彩が鮮やかになったような印象で、より300B の特徴がはっきり活かされています。響きが豊かになったと言ってもよいでしょう。
一方、オリジナルのトライオード300B もよく聴けばバランスの点では悪くなく、レコードによってはPSVANE で隈取りがきつくなる場面でも聴き易いのは有り難いところ。
でもPSVANE を聴いてしまうとやはり戻れなくなってしまう??

さてもう1種類手元にあったスロヴァキアJJ 社製300B もついでに試してみました(写真)。
これはちょうどトライオードとPSVANE の間くらい、トライオードに比べると響きが増しますが、PSVANE ほどではない。
三者三様、いえ三球三様。真空管アンプは困りますね、カートリッジを交換するように、一度試すとどれも皆付け替えて試したくなる。
これくらいにしとこう、っと…。