2014年06月08日
最近は新規のオーケストラ・スタジオ録音もめっきり少なくなり、というよりオケの新録音CD自体が危機的状況のなか、様々な形で残されたかつての録音の発掘(カッコよく言うと復刻)が盛んです。
メジャー,マイナー・レーベルからショップや個人(レコードでいうところのプライヴェート盤ですね)、音楽評論家まで参入しての音源復刻が行なわれていて、小規模なものはCD-Rを媒体としているものも多くなります。
なかには板(盤)起こしと呼ばれる、LPやSPレコードの再生を直接マスタリングしたものも増えており、特別に貴重(=高価)なレア盤から起こしたCDには人気を博しているものも少なくないようです。
私も、好きな指揮者の珍しいライヴ録音などのCD-Rをたまに聴いてみたりしましたが、音質が酷くガッカリしたことがほとんどで、元々アナログ・レコードがリスニングの中心にあることもあってあまり積極的に聴いてみようという気になりませんでした。
それと個人レベルのレーベルの中にはまだ50年経っていない(=著作権の切れていない)録音を平気で販売しているケースがあって、とても正規に販売権を得ているとは思えないため、これらは完全に違法であり、そのようなものが流通しているのも興味を遠ざける原因となっていました。
それではなぜ、レコードを主とする私どもでそうしたCDを扱うのか?
それはまず今までリリースされたことの無い興味深い音源のCD化であること、そして当然のことながらすべて50年以上経ったパブリックドメインにある音源のみに絞って扱っていること、音源をただコピーするだけでなく、デジタルであることを活かして決してオリジナルを損なうことなく不備のある部分は丁寧に補修、極力良好な音質を確保していること、などが理由です。
そして販売するにあたって最も大切なのが、音源の独自性です。
どんなに珍しい音源でも単に他のプライヴェートCDをコピーしたものであったり、出典のはっきりしない音源は販売する価値はありません。
今回販売するレーベル、PREMIERE(プレミエ),ORGANUM(オルガヌム),AURORA(アウローラ)は音源の入手方法,独自性,マスタリング等製盤方法,表紙デザインなど詳細を制作者に確認したうえで取扱いを決定致しました。
ほとんどがライヴ音源の初CD化(一部既発売音源でも高音質の新音源、板起こし盤も含む)で、現在一般販売は当店のみでの取り扱いです。
新しいコーナーを作って順次ご紹介していきますので、どうぞよろしくお願い致します(1,800円/1枚、2枚組2,200円・税別)。
専用ページはこちら↓
http://www.maestrogarage.com/product-list/86