2024年06月02日
コロナ禍で延期となっていたアナログオーディオフェアが5年ぶりに開催されましたので、初日6月1日の土曜日に行ってきました。
会場は従来通り、お茶の水と秋葉原の中間あたりにある損保会館。私はいつも御茶ノ水駅から歩きます。
展示スペースは会館の3つの階(2階,4階,5階)にわたっていて、ブース数もゆっくり回るのにはちょうど良い数です。
テクニクスなど大手や人気メーカーも参加しますが、このショウの特長は普段なかなか目に触れる機会の少ない小規模,工房メーカーの製品に触れることが出来る点。そんな中で新しい発見があるのも楽しみのひとつです。
5階にはオーディオデザイン、SAEC/カジハララボ(IKEDA)、テクニクスなどの他、中央の大きな部屋では各出版社主催の講演会やイヴェントが開かれていて、覗いたときは小原氏がトーレンスの新製品を紹介していました。ただすでに超満員で入ることも出来ない状態(スピーカーはパラダイム Persona 9)。
4階はエアータイト(&マイソニック・ラボ)、DS Audio やレガなどの共同ブース、オーロラサウンド,トーレンス,パラダイム(ペルソナ),アナログリラックスの合同ブースなどがあり、いずれも大盛況。
エアータイト ATM-1 最新版
エアータイト(A&M)はロングセラー・モデルATM-1 最新版のプロトタイプでパラダイムのPersona 7 を鳴らしていました。主にトランス類がアップデートされました。ほぼ量産品レベルのようで、大きなペルソナ7 を十二分にドライヴして見事。
オーロラサウンド, PDN & アナログリラックス・ブースでは、久々の上陸で注目のトーレンス・プレーヤーが初お目見え。展示されていたのは最上級機のTD124DD でオールドファンなら見慣れた姿形はオリジナル機へのオマージュ。
THORENS TD124DD
これにアナログリラックスのフラグシップ AR-MCC-EX2000 カートリッジを装着、オーロラサウンドのPreda-Ⅲ+PADA 300B のコンビで、パラダイムのPersona 7 を鳴らしていました。
VIctor のダイレクト・カッティング盤「30絃」ではカッ飛んだサウンドに驚愕! 各コンポーネントが最上の状態で協力し合った結果でしょう。下の写真は、オーロラサウンドの唐木氏。
THORENS×Analog Relax×Aurorasound×Paradigm(Aurorasound のFB より)
DS Audio と完実電気の大きな共同ブースでは、DS Audio の新しい真空管光電カートリッジ用フォノイコライザーアンプが参考出品されていました。もう音出しも出来るほぼ量産機レベルに見えました。後で他社光電カートリッジ用フォノイコ数台とのガチンコ試聴会も行われたようで、残念ながらそれは聴けませんでしたが、皆さんのジャッジや如何に??
DS Audio 真空管式光電カートリッジ専用フォノイコライザーアンプ
めったに実機を拝めない、レガのNaia も展示されていました。遥か上級機でありながら、下位レギュラーモデルと(少なくとも)見た目は変わらなく見えるのがまたいかにもレガらしいところです。しかし細部の材質感,精密感はただものではありません。「神は細部に宿る」か。
Rega Naia
2階は多くの小規模メーカーの宝石箱(上の階もほとんどが小メーカーですが)。
上杉研究所の藤原さん、中電の斎藤さん、ブライトーンの福林さん、フォノファイルの高橋さん、ベルドリームの鈴畑さんらとお話し出来ました。真空管を扱う商社テクソルも出展していました。
今回はフィデリックスの中川さんやグランツの濱田さんに会えなかったのがちょっと残念。
久々の開催だったこともあったでしょう、どこのブースも賑わっていて、多くのところで満員御礼状態、お客様も以前より若い方が増えたと感じました。
まずはショウの復活を喜びたいと思います。