店主日誌
春日和
2017年04月05日
今日は本当に暖かくなり、いよいよ春本番と思わせる日和でした。
午前中はタイヤ屋さんへ行って、クルマの冬タイヤ(スタッドレス)をノーマルに交換してもらっている間に、すぐ近くを流れる神田川の端に並ぶ桜並木を観に行きました(写真)。
まだ7~8分咲きというところかな?
それでも天気の良いこともあって結構満足、すぐ後ろを高架の京王井の頭線が走っていました。
今日は千葉県からお客様が、EAR 834P フォノイコの試聴にお越し下さいました。
モノラルからステレオにかけてのジャズと、ロックを中心にお聴きになるということで、まずはよくご存じのマイルス・デイヴィスの「Kind of Blue」。
ご愛用のスピーカーはモダンの代表格と言えるモデルであり、それとはまた違った聴き方をされたい、という目的にはかなり合ったとのこと、まずはお気に入り頂けました。
色々お話をしている中でエリック・クラプトンが出てきましたので、それなら定番LPがありますよ、ということで、次にかけたのは「Unplugged」。
これは新たに発売されたドイツ・プレスの高音質重量盤です(2枚組)。
先ほどのステレオ初期'60年代そこそこの録音と比べると、臨場感溢れるライヴ録音が快感のアルバムです。
ご自宅のシステムではこの録音は音が良いだけに少々神経質に聞こえることもあるとのこと、当店の試聴システムはアナログ・レコードに合わせた大らかなところがありますので、ここではそれがプラスに働いたようです。細部にあまり気を取られることなく、ライヴ・プレイを気持ちよく楽しめるとの感想を頂きました。
さらに、低域の深い支えなど安定感があるところは、どうもターンテーブルのClearaudio Innovation Compact に負うところが大きいように感じる、とのご指摘は、改めて私のほうが再認識した次第。TT3 リニアトラッキング・アームの調整が安定するまでは少々時間を要しましたが、確かにこのプレーヤーにしてからは下支えのしっかりしたプレイバックが得られているのは確かです。
このプレーヤーのもう一つの利点は、簡単にダブルアームへとシステムアップ出来るところ。
この方のようにジャズのモノラル名盤もかける機会の多い方は、サブアームにはモノラル専用カートリッジを着けて、更に楽しみの幅が拡がります。
お帰り際の、「居心地がいいものだから、つい長居してしまった」とのお言葉が、お世辞と分かっていてもとても嬉しい、春日和でした。
ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。