店主日誌
「お得意様あり遠方より来る、また嬉しからずや」
2017年05月06日
前回、千葉県からお越し下さったお客様について書きましたが、先日は相次いで遠方からお得意様がお立ち寄り下さり、お土産話を伺いながらの楽しいひと時となりました。
お一方はもう長らく私どもでレコードを購入頂いているお得意様で、長野県から。
確か3度目となりますが、以前はお持ち下さった貴重なレコードを引き取らせて頂いたこともありました。
長野のお住まいのあたりではちょうど桜が満開とのことで、今年は少し暖かくなるのが遅いかなとのお話でした。
私どもの試聴機材が少し変わりましたので、それでレコードを聴きながらコーヒーブレイク。
今回はジョージ・セルがクリ―ヴランド管弦楽団を指揮して入れたシューマンの交響曲全集(3枚組)をお買い求め下さいました。ちょっとした荷物になるにもかかわらず、本当にありがとうございました。
翌日、お越しになったのは北海道のお得意様。
以前からレコードケア用品やオーディオ・アクセサリーを購入頂いているヴェテラン・オーディオファイルです。
実際のご来店は初めてでしたが、北海道へ移られる前は都内にお住まいで、当店のある荻窪近辺にはお知り合いもおられるとのことで、このあたりのこともよくご存知でした。
網走も例年よりも冷えるようで、このときはまだオホーツク海遠くには白い流氷が残るのも見られたそうです。
アナログ・プレーヤーは以前お使いだったEMTをLINNへと変更、スピーカーはかつて一時期国内にも輸入されていた米国の大型システムで、スリムながらも高さは人の背丈ほどもあり、縦方向に多数のトゥイーターとミッドレンジが並ぶタワー部とその下のダブルウーファー(+ドロンコーン2本)部分に分かれ、さらにそれらをDSPを使って鳴らすという大規模なものです。
お願いして、お帰りになってから写真を送って頂きましたが、これをゆったりと鳴らして聴くバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタは格別とのこと。とくに雪のしんしんと降るなかでは普段でも静かなリスニングルームはさらに思わず耳をそばだてずにはおかない静寂の世界となるそうです。
これには汚れの無い良質な電源も一役買っているに違いなく、いずれにしても都内では容易に得ることの出来ない羨ましい環境です。
現在、サブシステム用のフォノイコの選定をお手伝いさせて頂いています。
機会がありましたら、どうぞまたお越し下さい。