店主日誌

トーレンス TD320Mk3、修理

2018年10月27日

 


トーレンスの名プレーヤー、TD320 Mk3 の修理が完了しました。

和歌山県からのご依頼ですが、元箱を保管されていたので安全に輸送が出来、助かりました。
写真は終了して梱包しているところです。一番下に本体,その上にプラッター,一番上にダストカバーが収まるようになっています。

故障の症状は、アームリフターの操作レバーがアップ側で固定せず、降りてしまうというものです。
ちょっとしたメカの不具合のように見えますが、このプレーヤーはトーレンス独特のセミオートタイプで、アームがレコードの最内周に来ると自動的にリフトアップし、プラッターの回転が止まるようになっています。

この機構には光学センサーと電磁ソレノイドが使われています。
調べたところこのソレノイドの不良が原因でした。このパーツは専用部品で修理,入手が出来ませんので、レバーをマニュアル操作に改造、ソレノイドが効かないので内周でリフトアップはしないものの、センサーは働くようにして再生が終わるとレコードの回転は止まりますので、針先の摩耗は防ぐことが出来、眠り込んでしまっても安心です。
センサーの働く範囲の再調整も行なって、また今、お客様のところで久し振りに活躍しています。

ご依頼ありがとうございました。


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