店主日誌
ウィーンアコースティクス・スピーカー、ご納品
2022年03月09日
ウィーン・アコースティクスのスピーカー、Beethoven Concert Grand Reference をご納品させて頂きました。
同社の中では特別なモデルを除くと最上級の大型トールボーイ・モデルです。
と言ってもバッフル面の幅は18cmウーファーぎりぎりに切り詰められた205mmしかありませんので、高さが1m13cmあるものの威圧感は全くなく、優しいチェリー色の選択で、部屋の明るい木の感触を活かした内装にも予想以上にマッチしていました。
同時に導入頂いたアンプはトライオードのプレミアムモデル Musashi。
実は当初、ひと回り小さなBeethoven Baby Grand Reference をトライオードのTRZ-300W で鳴らして試聴頂いたのですが、ビロードのような中高域の美音を絶賛頂いた半面、フルオーケストラを聴いたときの低域が下がり切らず、少々腰高に聴こえたのが気になりました。
部屋がかなり広いうえにスピーカーの上の天井高が高く、聴取位置までの距離もあるため、Baby Grand には少し荷が重かったようです。
そこでウーファー口径がひと回り大きく、しかもウーファーの個数もひとつ多い3本、キャビネットの容量も十分に大きい上級機 Beethoven Concert Grand Reference を選択、アンプは低域も豊かに響くように駆動力では申し分ないMusashi にパワーアップしました。
TRIODE "Musashi"
目論みは見事に当たり、ほぼ想定通りの結果に。
スケールが格段に向上、中低域の量感も遥かに豊かに響くようになりました。
Baby Grand で体験したビロードのような弦は今のところ僅かに及びませんが、これはConcert Grand がまだ全くエージングが進んでいないことが関係していると思われ、今後気にならなくなるはずです。
それ以外はあらゆる点でBaby Grand を上回る結果となり、コストアップとはなったものの十二分にご満足頂ける内容となりました。
この度は誠にありがとうございました。
次はレコードを聴けるよう整備することが課題となります。