店主日誌

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ヒグチケイコのライヴに行ってきました

2016年01月09日

 
地元荻窪のライヴハウス、ヴェルヴェット・サンでライヴがあるということで、取引先のSさんの計らいでヒグチケイコさんのレコ発ライヴ(CD発売記念)「between dream and haze」を聴きに行ってきました。

初めて行くこのライヴハウスは店から歩いて10分ほど、うちの店の2倍ほどの広さでしょうか。ビル1階のコンクリート打ちっ放しの空間にベンチシートが並んで、立ち見も出るほど満員状態。

ヒグチケイコさんはアメリカを中心に演奏,音楽理論,発声法などを習得、ジャズの名門であるボストンのバークリー音楽大学でも学んでいます。
ヴォイストレーナーとしの活動も長く、実際に聴いてみて分かりましたが、通常の歌唱というより発声と言った方がしっくりきます。

ジャズ・ヴォーカルとの先入観で行ったので、唸ったり,叫んだり,呟いたりするパフォーマンスに始めは面食らいましたが、歌というより発声という楽器が他のプレーヤーたち(ギター,パーカッション,ベース)と混ざり合って音響としてうねるさまを聴いているうちにだんだん納得していました。

Sさんに「これも一応ジャズのうちなのでしょうか?」と訊くと、「もはやこうしたものはジャンルを超えて、特に何と限定出来るようなものではないでしょう」とのこと、半ば答えが分かっていたような質問と反省しましたが、強いて言うといつも聴いているジャンルのなかでは現代音楽、それも前衛音楽のように聴こえたのは、多くの部分が即興に委ねられているからかもしれません。
ヒグチケイコさんも言っていたように、CDと同じ曲をやったとしても結果違った曲になるのは当然なのです。
そうなるとCDにする意味があるのかどうか、疑問は残りますが、やはりアーティストとしては折に触れてマイルストーンを残しておかないと気が済まないのかもしれません。

そうそう、ヴォーカルとともに、ナカタニタツヤという人のドラムス&パーカッションは実に様々な楽器と奏法(弦でシンバルを弾くのもなかなか)によって多彩な音響を創出して大変楽しませてもらいました。

とにかく、久々のライヴ体験でした。


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