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[速報] 新ケーブル・ブランド、LUNA CABLES のご案内
2020年01月25日
Erik Fortier, Danny Labrecque, founder
LUNA CABLES, factory in Quebec
Orange RCA
Mouve speaker
LUNA CABLES SUT, Step-up Transformer for MC phono cartridge
日本初上陸、カナダのケーブル・メーカーのご紹介です。
LUNA CABLES ルナ・ケーブルは2015年に、Danny Labrecques,Erik Fortier 両氏によってカナダのケベック州で設立されたケーブル・メーカー。
海外の多くのケーブルメーカーがケーブルの構造などを電磁気的理論に基づいて理詰めで設計するのとは少し違って、ルナ・ケーブルはひと言でいえば「オーガニック」。
ネオヴィンテージと呼ぶ独自のスズメッキ銅線の導体、コットンやシルクなどの自然素材による外被など、自然素材で構成することで、楽器のように本来の自然な音を得ようというのがポリシー。
そういえば外被は毛糸のセーターを着ているようにも見えますし、色合いは鮮やかながらもオーガニック。
写真を見るとまるで農家?のような社屋ですが、コットンやシルクの染色や銅線を編む工程など、すべてここでハンドメイドで行われています。
アコースティックギターやベースの奏者でもあるラブレック氏が設計,音決め,製造工程など、すべて綿密な検討のもと決定しています。
ユニークなのが、ケーブル以外に唯ひとつ、MCカートリッジ用昇圧トランスを手掛けているところ。
2モデル揃っていますが、これがどうも只者でない。
今回、短時間ながら早くもこのトランスを試す機会を得て、その片鱗を垣間見た思いです。
組み合わせたのはドイツの俊英、テデスカのMCカートリッジ DST201u。
それまではフォノイコのヘッドアンプ部(MC入力)に繋いで聴いていたのですが、ルナ・ケーブルのトランスSUT Rouge(仏Rouge: 赤、外観の赤いシリーズなので)を繋いで聴いたところ、魔法のように音が飛び交うようになり、音場が拡がり、音自体に命が宿った如く。いつも試す盤ですが、ここまで魅力的に鳴ったのは初めてです。言葉で言うと大げさになってしまいますが、芸術的な再現、と言っていいかもしれません。
大変高価なのは難点ですが、下位モデルOrange(こちらはオレンジ色の外装)も含めて、これは改めて今一度じっくり試してみたいと感じました。