様々な電子キットで工作ファンの強い味方、ELEKIT エレキットには真空管アンプ・シリーズもあります。
今までのインテグレーテッド・アンプに加えて今回新たに発売となったのは薄型でしゃれたデザインのプリアンプ。
そして拘ったのがアナログ・レコードの再生。ちゃんとフォノイコライザー・アンプを内蔵しているのです。
フォノステージ部はローノイズ選別品のオペアンプを採用(ソケット式なので他のオペアンプに差し替えが可能)、CR型イコライザーを採用し、MM/MC両方に対応しています。
フラットアンプ部には12AU7(ECC82)を使用し、ゲインを約3倍と1倍(利得ゼロ)で切り替えが可能。
電源には低漏洩磁束のR コア・トランス,B電源にはFET リップル・フィルターを採用、真空管のヒーターは直流点灯として、極力ハムノイズ低減に努めました。
音質に大きな影響を及ぼすカップリング・コンデンサーは大型のものに交換出来るようにスペースを設けてあります。さすがに自作派の痒いところに手が届いていますね。
デザインは同社の真空管アンプTU-8200 にベストマッチ(写真4)。
プリント基板にパーツをはんだ付けして組み上げていくので、最低限はんだ付けにある程度慣れている必要がありますが、この価格でフォノイコ内蔵の真空管プリが手に入るなら、ちょっと腰を据えてトライする価値は十分以上にあるでしょう。
使用真空管: 12AU7×2
入力: PHONO RCA ×1, LINE RCA ×3
出力: RCA ×1
消費電力: 8W
外形寸法/ 重量: W252×D270×H73/ 3.1kg