ウラディーミル・ド・パハマン/ショパン名演集
ワルツ 変ニ長調OP.64-1 「小犬」
ワルツ 嬰ハ短調OP.64-2
ワルツ 変ト長調OP.70-1
練習曲 変ト長調OP.10-5 「黒鍵」
練習曲 ヘ長調OP.25-3
前奏曲 ロ短調OP.28-6
前奏曲 ト長調OP.28-3
ノクターン ロ長調OP.32-1
マズルカ ト長調OP67-1
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調OP.35〜第3楽章「葬送行進曲」
マズルカ 変イ長調OP.50-2
マズルカ 嬰ヘ短調OP.59-3
前奏曲 ニ短調OP.28-24
練習曲 ハ短調OP.10-12 「革命」
練習曲 ホ短調OP.25-5
ノクターン ト長調OP.37-2
即興曲 嬰ヘ長調OP.36
ウラディーミル・ド・パハマン(Pf)
ウラディーミル・ド・パハマン(1848-1933)がロシアのオデッセで生まれた頃は、まだシューマン,ベルリオーズ,ロッシーニ,ショパンらが生きていた時代です。
ウィーンに移って1866年にウィーン音楽院に入学、ヨーゼフ・ダックスにピアノ、あのブルックナーから音楽理論を学びました。
ショパンの小品を得意とし、19世紀のサロン・コンサートを自ら体現した演奏家として録音を残した稀な存在です。
当時から個性的、というより変人と言っていいような行動でも知られており、演奏前の前口上や演奏中の独り言などは当たり前だったそうで、この盤でも聞くことが出来ます。
これも、大きなコンサート会場でというより、すぐ近くに仲間や聴衆が囲んで開かれるサロン・コンサートで弾く雰囲気そのまま、ライヴ録音のように収録されたものだからなのでしょう。「黒鍵」は出だしを少しいったところで止めて、一言しゃべってからもう一度最初から弾き直しています。気に入らない箇所があったのでしょう。現代とはかけ離れていますが、それだけ約100年前の演奏が生々しくよみがえる瞬間はまた格別です。
パハマンは1911〜12年、および1924〜25年にかけて相当数の録音を残しました。
ここに収められた録音は9曲目のマズルカまでが同じSPでも電気吹込み、葬送行進曲から後は機械吹込みです。両者の音質的な差は大きく、電気吹込みは良好、今聴いても十分鑑賞に堪えますが、機械吹込みのほうはいかにも蓄音機の音といった音質ですので、彼の芸風の資料として聴く程度に留まります。
レーベル/原産国: RCA/国内プレス(RVC)
レコード番号: RVC-1564
レーベル,プレス情報: マルーン/RCA Gold Seal
Stereo/Mono: Mono
盤のコンディション: NM
ジャケット(ボックス)のコンディション: EX
録音: SPからの復刻
付属品: 解説書コピー