米Westlake Audio ウェストレイク・オーディオの小型2ウェイ・スピーカー現行モデル LC6.75F、店頭試聴用のデモ機です(製品価格 1,053,000円)。
ユニット構成は2cm ファブリックドーム・トゥイーターと16cm (6.5 インチ)ウーファー、フロントに2つのポートをもつバスレフ・タイプです。
Westlake Audio はレコーディング・スタジオの運営も行う、元々はスタジオ・モニタースピーカーのカスタム製作からスタートしたメーカーで、今でもそのラインナップはプロフェッショナル・スタジオモニターが中心ですが、その音を家庭でも聴きたいという要求に応えるべく、コンシューマー・HiFiスピーカーが作られています。
但しコンシューマー・モデルもその作り込みはプロフェッショナル向けと変わるところはなく、ウェストレイクとしては小型のこのLC6.75F でも、持ってみるとその重さに驚きます。
以前、大型のTOWER シリーズの修理中に、ユニットを外した状態でエンクロージュア内部やドライバーユニットを見せてもらったことがありますが、量産モデルとはとても思えない、その手のかけように驚いた覚えがあります。それはまさにスタジオモニターを納める際に、微妙な詰めのチューニングを行う手法であり、見えない部分でこんなことまでやるのか、という内容でした。その結果、大きさ以上に重くなるのです。
なかではLCシリーズは、同社の大型スタジオモニター・スピーカーとは違い、フランスAudax社製ユニットを使い、トゥイーターに共通してソフトドーム・タイプを採用するなど、仕上げも含めて最もホーム用仕様というべき設計がなされていて、その意味では使い易いモデルと言うことが出来ます。
16cm ウーファーをもつスピーカーとしては小型の部類に入るものの、サイズを感じさせない鳴りっぷりで、ヨーロッパ製ユニットを使いながら中域の厚いスケールの大きなサウンドを聴かせるあたり、さすがはウェストレイク・ファミリーであることを思い出させます。
十分な耐入力があり、能率も比較的高く、インピーダンスも定格7Ωありますのでアンプへの負担が少なく、がんがん鳴らすことが出来ます。
LC6.75F の最後にFが付くこのモデルは外観がウォールナット突き板仕上げです(F無しはモニタースピーカー調のマットブラック仕上げ)。
天板などに細かい擦り傷などはありますが、目立つ傷は無く、ユニットはきれいで、良品の部類です。
丁寧にオイル仕上げをしてお届けします。
元箱付き。
試聴用に大きさを合わせて専用スタンドを製作しましたので(最後の写真2枚)、別売りですが一緒にお買い上げ頂く場合は15,000円(ペア、税別)で販売致します。
入力: 80W, 200W max
ユニット構成: 2cm ソフトドーム・トゥイーター、16cm ポリマーコーン・ウーファー
周波数特性: 60〜20kHz (±3dB)
感度: 88dB
インピーダンス: 7Ω 定格, 5Ω 最小
外形寸法/ 重量: W203×H406×D254mm/ 10kg