Goldring ゴールドリングは1906年創立のイギリスの伝統あるカートリッジ・メーカー。現在も幅広いラインナップを誇り、ビギナーからオーディオファイルまで厚い信頼を得ています。
Eシリーズはゴールドリング最新のMM型カートリッジ。
エントリーラインでありながら初めての技術を盛り込んだ意欲的な製品に仕上がっています。
特殊なデュアルマグネット構造を採用
それぞれ45度角に傾斜した2つのマグネットをカンチレバーに装着する Magnetic Duplex Technology™ は、レコードをカッティングするカッターヘッドの構造と近似しています。そのためカッティング時と同じ動作での発電が可能となり、正確でチャンネルセパレーションにも優れた再生が可能となりました。
Magnetic Duplex Technology™
完璧なアジマス調整
針はレコードの盤面に対して垂直に接してトレースしていなくてはなりません。このアジマス角にずれがあると(=針が正面から見て左右どちらかに傾くと)、チャンネルバランスの悪化,クロストークの増加などが発生、ステレオイメージを阻害します。
Eシリーズ・カートリッジはカンチレバー固定に一般的な固定ピンではなく、特別に設計された調整ネジを採用しています。生産時にミクロレベルでの調整が可能となるため、完璧なアジマス調整がなされた状態でユーザーの元へ届けられます。
従ってユーザーはヘッドシェルの水平さえ出しておけば、十分なアジマス調整が確保出来ることになります。
下記はE3 カートリッジのクロストーク特性のグラフで、アジマス値に対するクロストークの変化を表しています。
アジマスの最適角度、すなわち0度は、表中の赤線と緑線が交わる値であり、これは同時にクロストーク値(青点線)が最小となる値でもあります。
E-3 はシリーズ中のトップモデル。
スタイラスには接合楕円針(0.3×0.7mil)、この特別な楕円針は一般的な楕円針に比べて前後部をさらに薄くしているのが特徴です。カンチレバーにはオーソドックスなアルミニウムを採用しました。
E-1,E-2 に無い高域の伸びとディテールの再現が特長です。
発電方式: MM型
出力: 3.5mV (1kHz、5cm/sec)
周波数特性: 20〜20,000Hz(±3dB)
インピーダンス: 47KΩ
チャンネルセパレーション: 20dB 以上(1kHz)
チャンネルバランス: 1.5dB(1kHz)
適正針圧: 2.0g
スタイラス形状: 特殊接合楕円針、0.3×0.7mil
カンチレバー材質: アルミニウム
重量: 6.9g