常時店頭展示中。
CS PORT は2014年創立の新しいメーカーですが、長年培ってきたスイッチング電源技術を背景として、ノイズ処理技術など独自のキーテクノロジーの蓄積、そして長年の産業用機器の開発・生産経験に基づいた高品質・高信頼性設計のノウハウがあります。
これらをもとに当初から完成度の高いハイエンド・オーディオ製品を送り出して来ました。
同社初の汎用アクセサリーはやはりアナログ・プレーヤー関連。盤面に発生する静電気を積極的に退治する、いわゆる静電気キラーです。
レコード盤に静電気が発生する原因としては以下のようなことが考えられます。
[ 静電気の発生要因 ]
レコードをジャケットから取り出す際の帯電
レコードを内袋から取り出す際に静電気が発生します。これは剥離帯電と呼ばれ、その電圧は500 から数千ボルトになります。
ハンドクリーナーなどでのクリーニングによる帯電
ハンドクリーナーやブラシなどでクリーニングする際に盤面を擦ると静電気が発生します。
再生中の針先による帯電
レコード再生中に針先が盤面を擦ることによっても静電気が発生します。
では、以上のようにして静電気が発生、盤面が帯電するとどのような弊害があるのでしょうか。
[ 静電気がレコード再生に及ぼす影響 ]
マイクロギャップ放電
針先とレコード盤面との間で摩擦が続くと帯電電圧はどんどん上がっていき、遂には+と-の間のギャップの耐電圧を超えて放電が発生します。
この放電がカートリッジに飛び込み電磁誘導を起こしてパチパチ・ノイズを発生させます。
クーロン力
静電気の+とマイナスは引き合い、+どうし,-どうしは反発し合います。
これは針とレコード溝との狭い距離では大きな力となって働き、針がレコード溝どおりに動くのを妨げます。
回転磁界
ランダムに帯電したレコード盤が回ると回転電界が発生、これによりカートリッジに電流が誘起されノイズとして再生されます。
[ IME1 の除電原理 ]
IME1 下部の吹き出し口からは+と-のイオンが放出されています。
レコード盤が-に帯電しているときは放出された-イオンは反発され飛ばされます。一方+イオンはレコード盤上の-イオンと結合し中和、帯電電圧が無くなります。
レコード盤が+に帯電しているときはこの逆の働きとなります(下図)。
[ IME1 の除電効果 ]
帯電電圧が-1400V から-50V に減少
針先の摩擦による静電気発生がゼロ近くまで抑えられています
[ IME1 の消磁機能 ]
レコード盤は非磁性体ですが微量な磁気が残留しています。ランダムな着磁が回転磁界を発生させカートリッジにノイズとして混入します。
ボタンを押すと約12秒間、減衰磁界がIME1 の下部から放射されレコード盤の磁気を消去します。
[ IME1 の設置方法 ]
除電時の設置距離
レコード盤から80mm〜100mm 程度の高さに吹出口が来るようにし、かつレコード盤の上にイオンが流れるよう、本機を15°程度傾けます。SE ボタンを押して演奏を開始、演奏中は常時本機を稼働させておきます。
消磁時の設置距離
レコード盤から5mm〜10mm ほど浮かした状態で、ME ボタンを押します。
動作中はブザーが鳴り、12秒間で消磁が完了、自動で電源がOFF になります。
IME1 の設置には別売りオプションとして専用スタンドHLD1 が用意されています(33,000円・税別)。
また、IME1 本体の左側面にカメラスタンドと同じネジ穴(UNC 1/4、1/4 インチネジ)が設けてありますので、状況に応じたスタンドを自身で用意することも出来ます。
各部の寸法については写真3と4をご覧下さい。
メーカー制作の機能説明動画がありますのでご覧下さい;