オルトフォンはMCカートリッジばかりではなく、手頃なMMカートリッジにも手抜かりはありません。
最新の2M シリーズは誰にでもお奨め出来るハイパフォーマンス・カートリッジです。
因みに2M のネーミングはMM(Moving Magnet)⇒2M からきています。
シンプルながらも有機的な2Mシリーズのデザインは、MC Jubilee やKontrapunkt シリーズと同じくデンマークのデザイン集団、ミュラー・イェンセン・デザインが手掛けました。エントリー・ラインであってもデザインは手を抜けない、流石デザイン王国の製品です。
磁気回路の要となるマグネットをカンチレバーの直線上に配置、左右均一に配置されたpole pin との距離を絶妙な位置で固定、円柱状のマグネットを使用することでスタイラスチップの動きを忠実に信号へと変換します。
このオルトフォン独自の磁気回路が2M シリーズすべてに採用されています。
また、最近はMMであっても針先だけの針交換が出来ないものがい多いなか、2Mシリーズは針交換が可能。ご自身で針交換をして頂けます。こんなユーザーフレンドリーなところもオルトフォンならでは。
2M Black は2M シリーズの最高峰、価格も安価ではありませんが最早MMを超えたMM、下手なMCは足元にも及びません。
スタイラスチップには名機MC Jubilee と同じ高級無垢ダイアモンド・シバタ針を搭載。発電コイルには純銀メッキの高純度銅線を採用、ボディの材質には不要振動を排除する最新の米GE 社製Lexan DMX 樹脂を採用するなど、2M シリーズの最高位に恥じぬ内容を誇ります。
*ヘッドシェルへの取付けは本体ボディのビス穴にビスをねじ込んで留めるタイプです。
必ず付属の短いビス(2種類)を使用下さい。長過ぎるビスを使うと本体内部を損傷する恐れがあります。
また、ビスの太さは国産カートリッジと違いM2.5 です。国内で一般的なM2.6 ビスは合いませんのでご注意下さい。
ヘッドシェルへの取り付け配線、取り付けについては下の動画をご覧下さい;
発電方式: MM
出力: 5mV (1kHz、5cm/sec)
周波数特性: 20〜31,000Hz (-3dB), 20〜2,000Hz(+2, -0dB)
負荷インピーダンス: 47kΩ
負荷キャパシタンス: 150〜300pF 推奨
チャンネルセパレーション: 26dB(1kHz), 15dB(15kHz)
チャンネルバランス: 1dB(1kHz)
適正針圧: 1.4〜1.7g(1.5g 推奨)
スタイラス形状: 無垢ダイアモンド・シバタ針
ボディ材質: Laxan DMX 樹脂
重量: 7.2g