今や世界的に評価の高いLyra ライラは、スティーグ・ビョルゲ氏が代表を務め、ジョナサン・カー氏の設計により三嶋敬宣氏が製作を担当、日本を拠点とするカートリッジ・マニュファクチュアラーです。
ＭＣカートリッジの発電コイルは、再生時の適正針圧がかかるときに最大の発電効率を得るため磁気回路と同じ角度になくてはいけませんが、多くのカートリッジが抱える大きな問題のひとつは、針圧をかけない（針を盤に載せない）フリーの状態で適正な位置にコイルが配置されていることです。
これではいざ針を落としてレコードをかけると、針圧でコイルは適正な位置からずれてしまい、最適な発電が出来ないことになります。
Delos はこの問題を、新しいボディー構造と予め角度をつけたダンパー・システムで解決しています。
プリアングルド・ダンパーは、適正針圧がかかったときに発電コイルが磁気回路に対して最適な位置に来るように設計されています。
針先はマイクロリッジ・ラインコンタクト、カンチレバーはボロン、極力並行面を排したソリッドメタル・ボディ、スケルトン構造など、現代最先端の設計を特徴としています。
発電方式: MC型
出力: 0.6mV （5cm/sec）
周波数特性: 10〜50,000Hz
インピーダンス: 6.3Ω
負荷インピーダンス: 5〜15Ω （MC昇圧トランスに接続する場合）, 97.6Ω〜806Ω （フォノアンプのMC入力に接続する場合）
チャンネルセパレーション: 30dB以上 （1kHz）
コンプライアンス: 12×10-6cm/dyne （100Hz）
適正針圧: 1.7〜1.8g （1.75g 標準）
スタイラス形状: マイクロリッジ・ラインコンタクト、2.5μm x 75μm
カンチレバー材質: ソリッドボロン
コイル素材: ３層、6N OFC
ボディ材質: 6063 アルミニウム削り出し
重量: 7.3ｇ
