カートリッジのCHUDEN 中電からも粘着ゲル・タイプのスタイラス・クリーナーが発売されました。
レコードのクリーニングに対しては最近とみに認識が高まり、多くの方が実践していることと思いますが、一方、それをトレースするカートリッジ針にはまだそれほど注意が向いていないのではないでしょうか?
充分クリーニングされたレコードでも汚れの残存や、かけている途中でのチリやホコリは避けられないもの。再生する針先はそれをかき集めながら進みます。
針先のクリーニングはLP片面かけるごとに行って下さい(この通常クリーニングにはスタイラス・クリーニング液を使わない)。
こうしたクリーニングにはスタイラス・ブラシが使われますが、中電のCD-SCS はゲル状のクリーナーに針先を軽く接触、沈み込ませ、その粘着力で付着した汚れ,チリ,ホコリ,汚れを取り除くというものです。
中電はすでにローリング・レコードクリーナーで粘着ゲルの応用を手掛けていますので、今回も針圧程度の適度な力で針を数回降ろすことで最も効果を発揮するゲルの硬さと粘着度を検証、最適な配合でのゲル製造を行いました。
度重なる使用でゴミが着いて粘着性が落ちた場合でも水洗いすることで回復、何度でもご使用頂けます。
また、ご覧のようにケースにも拘り、高品位アルミニウムの切削加工で製作。これは航空機用など高精度部品を製造する工場で生産されています。
フタをした状態ではエンジンのピストンヘッドのようにも見える本体側面の数本の溝は、フタ部分を持つと本体が外れて落ちる恐れがあるので、この溝部分を持って運んで下さい、との意味があります。