現在オーディオ界で7N とか6N などと呼ばれている銅の純度の表記は、実は未だに公的なデータ表記法の無いのが実情ですが、アクロリンクでは当初から GD-MS Gas Analysis 法によって独自に客観データとして公表してきました。「高純度無酸素銅のアクロリンク」と呼ばれる所以です。
そして技術的アプローチとして開発に成功したレギュラー工業製品としての 8N Cu を経験したうえで、純度99.99999% 以上のアクロリンク7N Cu に進化を果たしました。
結晶を一般的な純銅の数十倍以上にまで大きく成長させ、かつ結晶格子の方向性を管理したオーディオ専用高純度7N Cu が第4世代の「Leggenda」ラインとして集大成。
7N-A2110 Leggenda は新しいレジェンダ・ラインの中でのベーシック・モデルですが、信号線のホット,コールドとも同等の2芯同軸構成を採る本格派です。
導体にはハイエンドモデルと同じD.U.C.C. Stressfree 7N Cu のφ0.18mm 素線×34本を採用、この導体線材(φ1.2mm)をポリエチレン(ホット)、ポリオレフィン(コールド)の絶縁体層によりφ2.2mm の芯線2本を成形。
これを軟質ポリオレフィンの内シースによって固定。銅箔テープと4N5-OFC を横巻に二重に巻き付けてトリプルシールド層を形成、外部からのノイズ混入を阻止。さらに紙テープを巻いて静電レベルを低減化しています。
素材としてのアクロリンク7N Cu は結晶状態を維持する独自のストレスフリー(撚り合わせ後の特殊焼鈍)加工など、厳密な製造管理体制によって長期にわたり初期の品質を維持します。
RCA プラグには新設計のオリジナル品を採用。
カバーを振動モードの異なるアルミニウムとカーボンファイバーによる複合構成と厚肉重量化で不要振動を極小化。
センターピンには伝送特性に優れたティルル銅をこのクラスに採用。中空パイプ構造、ダイレクトロジウムメッキとして伝送特性をより一層高めています。またコールド側にもはじめて保護カバーを設けました。
* D.U.C.C.7N Cu
Dia Ultra Crystallized Copperは三菱電線工業(株)開発によるオーディオケーブル用高純度銅導体で、結晶粒を一般的な純銅の数十倍以上まで大きく成長させ、かつ結晶格子の方向性を揃えた素材です。
結晶粒は大きいほど結晶粒界(結晶と結晶の境界面)が少なくなり、音質上のメリットは大きいのですが、金属の結晶には方向性がありこれも揃える必要があります。X線照射による解析現象によりその方向性は観測できますが、母線,伸線工程,アニール(焼鈍)などの製造工程を最適化することで「オーディオ信号の伝送に最適な方向性」を具えた極めて優れた線材が完成しています。
独創のストレスフリーの7NCu
アクロリンクのストレスフリー製品は独自の特殊焼鈍処理と高純度銅の特性により、あまりに大きな外部応力でない限りセルフアニール現象で組織を健全な状態に復元することを実現した世界でも唯一のケーブルです。
伸線加工後の加熱処理時点で原子配列の転移は通常の4N 銅に比べ1/10億のオーダーを達成、結晶粒の数も1/80〜1/100となっています。
さらに電流が流れることによってエージング=セルフアニール環境が促進され残留歪が減少し組織が健全に回復します。
【ケーブル】
外径寸法 : 8.0φmm
導体 : D.U.C.C. Stressfree7N Cu 0.18φ×34本撚り ×2本
絶縁体 : ポリエチレン系樹脂(ホット)+高分子ポリオレフィン系樹脂(コールド)
内シース : 軟質ポリオレフィン系樹脂
シールド : 銅箔テープ+4N5 OFC二重横巻き
外シース : 耐UVポリウレタン樹脂
導体抵抗 : 28mΩ/m
静電容量 : 59pF/m
【RCAプラグ】
センターコンタクトピン : 中空構造ティルル銅
コールド : リン青銅
メッキ : ダイレクトロジウムメッキ
カバー : アルミニウム+カーボンファイバー
0.6m,1.5m タイプもあります。
*特注品(ケーブル延長) : 0.5m増す毎の追加料金11,000円/ 2本(税別)