Erik Fortier(left), Danny Labrecque, founders
LUNA CABLES ルナ・ケーブル社はエリック・フォルティエ氏とダニー・ラブレック氏が2015年にカナダのケベック州で創業したオーディオ・ケーブル専業メーカー。
まだ若いメーカーですが、開発者ラブレック氏による独自のアプローチと感性によって早くも注目を集めています。同じくケベック州の名門オーケストラ、モントリオール交響楽団(音楽監督ケント・ナガノ)の常用ケーブルでもあります。
LUNA CABLES
ルナ・ケーブルの社屋は、ワインとチーズの産地であるこの地方の74エーカー(約9万坪!)もの広大な土地に佇む19世紀のファームハウス。ご覧のようにとてもオーディオケーブルを生産しているようには見えませんが、ここに本社,開発部門,製造部門があります。
TECHNOLOGY
彼らには創業当初から一貫した理念があります:
"The Lessons of the past hold great value"(先人の知恵には大きな価値がある)
「故きを温ねて新しきを知る」とほぼ同義と言えますが、彼らは先達の知恵を随所に取り入れながら彼ら独自の導体「Neo Vintage 銅導体」を完成させました。
これは錫メッキ銅線をワックスを含侵したコットンの絶縁外皮で包んだ導体で、全てのラインに共通して使用されています。
ラブレック氏は長年の調査・研究でなぜ遥か以前に作られたヴィンテージ線材の音が良いのかを追求、そのエッセンスを現代の材料を使用して実現しました。
通常、オーディオケーブル製造には大手のケーブル製造メーカーに仕様を指定して生産委託しますが、ルナ・ケーブルではそうした生産では不可欠な現代の樹脂素材や撚り線方法は使えないため、線材の生産から自分たちで行う必要がありました。
北米でも珍しいヴィンテージ線材加工機
線材加工にはわざわざ古い加工機を導入、素材には自然由来のものだけを使用し手作業で製造しています。
NATURAL MATERIALS
石油由来の樹脂等、人工的な化学物質は特有の不快な音の原因になるとし、ルナ・ケーブルでは可能な限り自然素材を使用しています。
導体の絶縁にはシルク,ワックスドコットン・バーニッシュ(表面保護),天然ゴム等を使用し、ケーブルの被覆ジャケットにもコットン素材を使用。
さらにジャケットに使用する染料に含まれる化学物質も音質に影響を与えることから自社で染め作業を行うという、徹底した音質追求を行っています。
CRAFTSMANSHIP
完成したNeo Vintage 銅導体は開発者であるラブレック氏によって撚線へと加工され、ケーブルとして完成するまで全て彼の手でハンドメイドされています。
Gris RCA はグリ・ラインのRCA インターコネクト・ケーブル(GRIS: グレー、仏)。
ベーシッククラスのラインケーブルですが、手抜きは無く、基本は殆ど上位モデルと同じ、独自開発のNeo Vintage(LCNV)導体やワックスドコットンを使用しています。
ケーブルは極めて柔軟なので、取り回しは最高。
RCA ピン・プラグはプロの世界で高い実績を誇り信頼の厚い、米Switchcraft 社製を使用。
長さのヴァリエーションは:
0.5m:35,000円、1.0m:44,000円、1.5m:52,000円
2.0m:61,000円、2.5m:70,000円、3.0m:78,000円
+1m:18,000円
(以上、税別)
[製品仕様]
導体径: AWG 24(AWG 32 ×7、+-とも)
導体仕様: 錫メッキNeo Vintage 銅
シールド導体: 錫メッキ銅網線
絶縁体: ワックスド・コットン
被覆ジャケット: コットン