47 Laboratory 47研究所は木村準二氏が主宰する工房メーカー。
氏は元々優れた工業デザイナーであり、パイオニアで様々なデザインを手掛けたのち、工業デザイン専門の企業での勤務を経てラックスマンに入社、あの名デザインPD シリーズ・アナログプレーヤーやCL32(薄型管球プリアンプ)等を生み出します。
その後京セラに移籍、ここではセラミックを使ったプレーヤーやアンプを手掛けました。
そしていよいよ1992年に自身のプライヴェート・ブランド、47研究所を設立して現在に至っています。
Junji Kimura, 47 Laboratory
そんな長年様々なシーンで名デザインを生み出してきた木村氏の作品には一貫した主張が感じられます。
まず、極めてシンプルなこと。
但しもちろん「単純」なのではなくて、考え抜かれたバランス感覚と美意識の上に成り立っているのです。
そして機能美。機能から必然的に生まれたデザイン。
これらは言うまでもなく工業デザインの基本中の基本ですが、これを高い次元でオーディオ・シーンで具現化しているのが彼の作品群といえるでしょう。
4752 は、これまでの「Shigaraki」シリーズに代わる新しい「あられシリーズ」のフォノステージアンプ。
「最小限の部品点数、最短のシグナルパス」の思想は不変。筐体外装が信楽焼からあられ組みの木材となりました。あられ組みは、例えば枡を作る際の木組みの方法で、高い強度で木材を接合するために用いられます。
同じ方法で組まれた木材ケースにフォノアンプ本体と電源部それぞれを収納した2筐体で構成されます。
以下の4通りの仕様の中からひとつお選び頂きます:
MM専用CR型
MM専用型NF(負帰還)
MC専用ローインピーダンス負荷(3〜5Ω)
MC専用ハイインピーダンス負荷(5〜40Ω)
この価格帯で、この凝りよう、木村氏の面目躍如!