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[新品CD-R] ORGANUM ウィウコミルスカ '62年, '67年放送ライブ/メンデルスゾーン, プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲

販売価格: 1,900円(税別)

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[CD-R盤]

メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 OP.64
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 OP.19

ワンダ・ウィウコミルスカ(Vn)
ハンス=シュミット・イッセルシュテット指揮 ハンブルク北ドイツ放送交響楽団

名女流ウィウコミルスカによるメンデルスゾーンとプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲。
ドイツ在住ロシア人コレクターからの提供音源で、聴衆を入れずに行われた放送のための録音。
音質の良さからエアチェックではなく放送局保管音源のコピーと思われる。
メンデルスゾーンはモノラルだが、プロコフィエフはステレオ。2曲とも録音には定評がある旧西ドイツの放送録音だけに手慣れた印象で、オリジナルの状態でもバランスが良く、取りあえず大きな不満はない音質。
また、北ドイツ放送は1960年代中頃からステレオ録音を行っており、1967年のプロコフィエフでは左右の分離や定位などの点で既に完成の域に達しているようだ。とは言うものの、特にメンデルスゾーンは高域が伸びきらない印象で、これはハンブルク・ムジークハレの音響特性によるもの。当時このホールにおける北ドイツ放送響の録音の傾向でもある。残響などを付加すれば多少聴きやすくなるが、オリジナル録音に過剰に手を加えることは避け、ディスク化に当たっては、周波数帯域の拡大と周波数バランスの調整によって、高域不足を解消した。一方のプロコフィエフは、ステレオ録音というメリットもありメンデルスゾーンよりも優秀だが、こちらも若干高域が不足する印象があり、メンデルスゾーンと同様に改善作業を行った。

ワンダ・ウィウコミルスカは名手として知られておりレコーディングも多いが、当ディスクに聴く2曲はいずれもディスコグラフィには存在しなかった作品。
ウィウコミルスカは1949年頃からポーランド国営レーベルのムザにレコーディングを開始したが、自国ポーランドの作品を中心に、同名のコンクールで入賞した縁からヴィエニャフスキを除けば、バルトーク、ショスタコーヴィチ、ハチャトゥリアンなど東欧・ロシア系の近現代作品が多く、なぜかドイツ・ロマン派などクラシック作品のメインストリームを外したレパートリーが大半であった。後年、米コニサー・ソサエティにまとまったレコーディングを行った際、レーベルの希望もあったのか、ようやくバッハやベートーヴェン、ブラームスなどのソナタ作品をレコーディングしているが、その後も当ディスクに聴くような有名協奏曲の録音を行うことはなかった。真摯な演奏家がしばしば言うところの「ある作品に多くのLP・CDが存在する中で、自分がさらに録音する必要を感じない」ひとりだったかも知れず、その点で当ディスクに聴く2曲は貴重な録音と言える。

メンデルスゾーンは、ウィウコミルスカ32〜33歳頃の演奏。
デッドな音響の録音のためか、冒頭は楷書体の几帳面な演奏という印象だが、演奏が進むに連れて自由度が高まっていく感があり、基本的に録り直しを行わない放送録音らしい臨場感がある。
プロコフィエフは残念ながら録音月日は不明だが、メンデルスゾーンの5年後の録音。ステレオの広がりもあり、ウィウコミルスカのさらに自在な演奏を楽しめる。やはり近現代の作品の方が相性が良いのかも知れない。シュミット=イッセルシュテットは期待通りの手堅い指揮。
ウィウコミルスカは1960年代に年間平均100回以上の演奏会を行ったと言われており、自国ポーランドのみならず、西欧や北米、オーストラリアまで幅広く演奏活動を行った。今後はこれらツアー中のライブ/放送録音の発掘に期待したいところだ。

上記のようにウィウコミルスカは当ディスクに聴くメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲とプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番のスタジオ録音を残さず、当ディスクが現在確認されている唯一の録音である。

※総合カタログは下記を参照下さい:
https://www.ne.jp/asahi/classical/disc/index2.html

*【ご注意】
当商品はCD-R盤です。CD-Rは通常の音楽CDとは記録方法が異なり、直射日光が当たる場所、高温・多湿の場所で保管すると再生出来なくなる恐れがあります。
また、CD・DVD・SACD再生兼用のユニバーサルプレーヤーや、1990年代以前製造の旧型CDプレーヤーなどでは再生出来ない場合がありますが、メーカーや機種の異なるプレーヤーでは再生出来ることもありますので、複数のプレーヤーをお持ちの場合はお試し下さい。

レーベル: ORGANUM
品番: 110160AL
Stereo/Mono: Stereo, Mono
録音: '62.3.12, '67、ムジークハレ(ハンブルク)、放送用ライヴ録音

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