商品詳細

[新品CD-R] ORGANUM クレメンス・クラウス&ウィーン・フィル、'52ライヴ/ベートーヴェン「田園」他

販売価格: 1,900円(税別)

商品詳細

[CD-R盤]
 
ベートーヴェン/
交響曲第6番 ヘ長調 OP.68「田園」
歌劇「フィデリオ」〜序曲
レオノーレ序曲第3番
 
クレメンス・クラウス指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 
1952年3月29日、1954年3月22・23日,4月1〜3日
ムジークフェラインザール(ウィーン)
モノラル・ライヴ収録(田園)、および英デッカLW5165 から復刻(序曲2曲)
 
「田園」はライヴ録音でアメリカ人コレクターによる提供音源。エアチェックではなく放送局保管音源のコピーと思われる。
序曲は英デッカ10インチLPから復刻。
 
「田園」は、第二次世界大戦後ウィーンを含む地域を管理していたアメリカ占領軍の放送局ロート・ヴァイス・ロートによる録音。通常の定期演奏会ではなく、ロート・ヴァイス・ロート放送コンサート(Rot-Weiß-Rot Rundfunk Konzert)と銘打った、聴衆を入れて行った放送のため公開録音である。
終戦後7年を経て録音技術も安定してきており、物資も技術も充実していた米軍放送局の録音だけに、当時の水準を超える良好な音質。会場ノイズも少なく、モノラルながら音楽を鑑賞する上で全く問題ない。
但し、第2楽章までと第3楽章以降でそれぞれ別のレコーダーを使用しているらしく、オリジナルの音源は、録音レベルの設定が若干異なるようだ。第2楽章までは録音レベルが若干低く、第3楽章からいきなりレベルが高くなり、第4楽章「嵐」では、強奏でレベルオーバーを避けるためエンジニアが(慌てて?)レベルを下げたと思われる箇所がある。
 
今回のディスク化に当たっては、ヒスノイズの低減のほか、前半と後半の音量レベルを揃えることと、先のエンジニアによる不自然なレベル調整を修正する作業を行った。
英デッカの10インチLPから復刻した序曲はスクラッチノイズもなく、こちらも良好な音質。
但し録音会場が有名なゾフィエンザールに移る前の録音であり、残響が豊かで中域が膨らんだムジークフェライン独特の音響のため、英デッカからイメージされるシャープでクリアな音質ではなく、EMI 系のようなナチュラルな音質。
 
3月29日の演奏会は通常の定期公演よりも短く、最初にエグモント序曲、次いで「田園」、最後になぜかエネスコのルーマニア狂詩曲第1番というプログラム。定期会員向けではない、広く一般向けの放送コンサートだけに最後は盛り上げようという演出か。
ちなみにクレメンス・クラウスはウィーン・フィルの常任指揮者を長く務め、同フィルを数多く指揮しているが、「田園」については、1931年に1公演、1944年に4公演、1945年に1公演、1950年に1公演、当ディスクの公演の後、1952年11月のロンドン公演で指揮したのみであまり多くはなく、それだけに当ディスクのライヴ録音は貴重である。
 
クレメンス・クラウスというと、典型的なウィーン・スタイルの演奏を行う指揮者と言われているが、こちらも典型的なウィーン・スタイルの演奏として評価が高い、ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルによる1936年HMV 録音と比較すると、中庸なテンポで情緒纏綿、ロマンチックなワルター盤に対し、速めのテンポですっきりとまとめたクラウスは、都会風のしゃれた洗練さを感じさせ、ウィーン・スタイルと言っても多様であることが分かる。またクラウスはワルターより17歳若く、世代の相違もあろう。
 
余白に収めた序曲は、今日ではほとんど忘れられた録音。ほぼ同時期にレオノーレ第1番と2番も録音された。
そもそもクラウスは二人のシュトラウス(ヨハンを含むワルツ王一家とリヒャルト)の録音ばかりが注目され、近年バイロイトのライヴ録音が発掘されることで、ようやくワーグナー指揮者としても評価されつつあるが、第二次世界大戦後に限っても、英デッカ以外に独テレフンケン、米ヴォックスも含めれば、かなり多くのレパートリーの録音を残している。彼は本質的にオペラ指揮者であり、コンサート指揮者ではなかったようだが、残された録音の再評価は今後に期待したい。
 
クレメンス・クラウスは、当ディスク以外に「田園」のスタジオ録音を行わず、フィデリオ序曲とレオノーレ序曲第3番も英デッカに入れた当ディスクの録音が唯一と思われる。
 
 
※総合カタログは下記を参照下さい:
https://www.ne.jp/asahi/classical/disc/index2.html
 
*【ご注意】
当商品はCD-R盤です。CD-Rは通常の音楽CDとは記録方法が異なり、直射日光が当たる場所、高温・多湿の場所で保管すると再生出来なくなる恐れがあります。
また、CD・DVD・SACD再生兼用のユニバーサルプレーヤーや、1990年代以前製造の旧型CDプレーヤーなどでは再生出来ない場合がありますが、メーカーや機種の異なるプレーヤーでは再生出来ることもありますので、複数のプレーヤーをお持ちの場合はお試し下さい。

レーベル: ORGANUM
レコード番号: 110099AL
Stereo/Mono: Mono
録音: 1952.3.29, 1954.3.22,23, 4.1-3、ムジークフェラインザール(ウィーン)、 ライヴ録音(田園),および英DECCA LW5165から復刻(序曲2曲)

ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内