“ジョルジュ・エネスコの芸術”
エネスコ/
ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヘ短調OP.6
ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調OP.25「ルーマニア民族風」
ジョルジュ・エネスコ(Vn)、ディヌ・リパッティ(Pf)
ヴィオラとピアノのための演奏会用小品
アレクサンドル・ラデュレスコ(Va)、ジョルジュ・エネスコ(Pf)
ピアノのための組曲第1番 ト短調OP.3「古代風」より
プレリュード/ アダージョ/ フーガ
ピアノのための組曲第2番 ニ長調OP.10 より
サラバンド/ パヴァーヌ
ジョルジュ・エネスコ(Pf)
管弦楽のための組曲第1番 OP.9
ジョルジュ・エネスコ指揮 ブカレスト国立フィルハーモニー管弦楽団
往年の名ヴァイオリニストとして有名なエネスコ(1881-1955)ですが、このレコードに収められた演奏を見て分かるとおり、ピアノそして指揮、どれをとっても第一級の名手でした。
そしてもちろん作曲家としても歴史に名を刻み、故国ルーマニアでは音楽の父として尊敬を集めています。
本当に「音楽家」として器の大きな人物だったのでしょう。
ここで共演しているリパッティもルーマニア出身、同じく作曲も行いましたので、同郷の大先達に畏敬の念を抱いていたのは想像に難くありません。
この両者による2つのヴァイオリン・ソナタは曲の見事さもあり、アルバムの一番の聴きどころです。
'41年8月にエネスコの60歳の誕生日を記念してブカレスト放送により、わざわざドイツからテレフンケンの技師と機材を呼び寄せて録音されたそうです。
そのためもあってかとくにピアノでは、リパッティの独特なニュアンスを聴き取ることが出来ます。
なおこのアルバム発売に際しては、ルーマニア放送局に残されていたオリジナル・マスターから新たにリカッティングされましたので、理想的な復刻盤ということが出来ます。
レアな貴重盤。