J.S.バッハ/
フルート,オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト長調BWV.1038
オーボエとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ト短調BWV.1030
フルートと通奏低音のためのソナタ ハ短調BWV.1024
W.フリーデマン・バッハ/
フルートとオーボエのための二重奏曲第4番 ヘ長調
オーレル・二コレ(Fl)、ハインツ・ホリガー(Ob)、小林道夫(Cem)
二コレとホリガーとくればフィリップスやクラーヴェスなどヨーロッパの一流レーベル録音か?と思いきや、チェンバロの小林道夫が加わった東芝音工、れっきとした日本録音盤です。
これは、当時、小林に対するヨーロッパの一流奏者の信頼がいかに厚かったかを示す一例です。
声楽ではフィッシャー=ディースカウやヘフリガーに嘱望されて欧州各地のリサイタルに伴奏者として回り、高い評価を得ました。
バロック音楽ブームの立役者であった故・皆川達夫氏のコメントを引用しましょう:
「彼のおだやかな、しかもシンの強い人柄、ゆたかな音楽性は、すべて異質のものを受け入れ、同化し、そして最後には自分のペースにまきこんで、おどろくべきアンサンブルをつくりあげてゆくのである。
このレコードは、その小林が、フルートの二コレ、オーボエのホリガーと四つに組んで、その稀有な力量を発揮したものである。おまけに曲は、小林が敬愛してやまないバッハである。
曲も演奏も一流中の一流、おまけにもう一つ加えれば、製作はレコード界に[録音魔]との令名とどろく福川プロデューサーである。すべての関係者の息がピッタリ合ったレコード、そして注目すべき1枚である」
レア。
状態良好。