クルト・ワイル/
交響曲第1番 (1921)
交響曲第2番 (1933)
ガリー・ベルティーニ指揮 BBC交響楽団
三文オペラで有名なクルト・ワイルはやはり劇場音楽で本領を発揮しましたが、交響曲も2曲残しています。
第1番はまだ21才、ブゾーニに師事して2年目に作曲、本人は習作程度に考えていたようで、公式の初演が行われたのは'57年になってからウィルヘルム・シュヒターの指揮で初めてのお披露目となりました。
第2番はワイルがドイツを去りパリに移って本格的な活動に入ってから'34年に完成、ブルーノ・ワルターが初演を行っています。
2番になるとかなりはっきりとワイル独自の音楽が聞こえるようになってきます。
演奏は、後年、マーラー・ツィクルスなどで日本でも絶大な人気を博したベルティーニ。バトンテクニックに優れた彼は近・現代作品でもその実力をいかんなく発揮しました。
このワイルは、マーラー以外の彼の代表的な録音のひとつです。