“シュヴァルツコップ&フルトヴェングラー/ヴォルフ歌曲リサイタル〜ザルツブルク音楽祭’53〜”
さようなら
眠れる幼子イエス
妖精の歌
天象
つれない娘
心とけた娘
花のあいさつ
エピファニアス(主顕祭)
なにを怒っているの、あんたは
主よ、この大地に生い立つものは
明るいお月様が
夜の魔法
夏の子守歌
エリザベート・シュヴァルツコップ(S)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(Pf)
フルトヴェングラーのピアノ演奏がたっぷり聴ける貴重な一枚。’53年ザルツブルク音楽祭のライヴ録音です。
これは畑中良輔氏の「奇蹟の一枚に寄せて」と題する献辞から引用させて頂きましょう:
「まったく信じられない。この世にありようのないレコードが出たものである。まさに奇蹟としか呼びようのないレコードだ。
1953年の夏のザルツブルグ音楽祭におけるこの実況録音は、みづみづしいシュワルツコップの声を、なんとみごとに捕えていることだろう!
この彼女の声の何とあでやかなこと!蠱惑に充ちたその声から、歌の心がしたたりおちる。
そしてフルトヴェングラー。彼の指から紡ぎ出される音たちのニュアンスの複雑なからみ合いを、一体どう説明すればよいのだろう!
この不思議な魅力は、やはり指揮者―とくにフルトヴェングラーだけに与えられたものに違いない、と同時に60年代においては、もはや聴くことの出来ない、曲線のからみ合うアール・ヌーヴォー的な世界の逸楽がここに用意されている」
見開きの歌詞対訳付き。