岩城宏之/ローマの松〜76cm/sec・45rpm
レスピーギ/交響詩「ローマの松」
外山雄三/管弦楽の為のラプソディー
岩城宏之指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
当時熱心なオーディオ・ファンに人気だったDAM(第一家庭電器オーディオ・メンバーズクラブ)で会員に頒布されたいくつものアルバムはほとんどが45回転盤で、オリジナル録音と既に定評あるEMI録音を高音質盤として東芝EMIでカスタムプレスされたものでした。
このアルバムも45回転盤でDAMの制作となるオリジナル録音。
その拘りは尋常ではなく、76 cm/sec・2倍幅1/2 インチ録音テープを使用した2トラック,ノンリミッター,ノンフィルター,ノンイコライザー録音と製盤は東芝EMIが総力を挙げて取り組み、ちょうど同じ時期、高音質レコードで定評のあったキングレコードのスーパーアナログディスク・シリーズに匹敵、或いはそれ以上の仕様です。
収録は聴衆を入れたフルプログラムのコンサートとして公開録音で行われました。
取り直しや編集無しのライヴ一発録りですから演奏には細部の不備も見られますが、生々しさは格別、最後のローマ軍行進で大太鼓の連打がレコードでこれほどクリア―に聴こえるというのはまずないでしょう。
録音,盤制作に関する詳細な解説書付属。
トレーシング・テストレコードとしても好適。
状態良好。