ヒルディング・ルーセンベリ/
チェロ協奏曲 (1953) *
交響曲第8番 (1974/1980)
*オラ・カールソン(Vc)
スティグ・ヴェステルベリ指揮 スウェーデン放送交響楽団
ヒルディング・ルーセンベリ(1892-1985、写真左)はスウェーデン現代音楽界の重鎮。同国の後期ロマン派作家ステンハンマー(ステンハンマル)にも師事しています。
生年からも予測出来るように、作風はアヴァンギャルドなものではなく平明な書法を基本としており、なかでも8曲の交響曲は代表作と言えるものです。国内では教師としてもブロムダールやリドホルムなど次の世代の逸材を育てたことでも知られます。
指揮を執るスティグ・ヴェステルベリ(1918-99)は北欧音楽ファンには馴染み深い名前でしょう。
パウル・クレツキーやカール・フォン・ガラグリーに師事、ほぼスウェーデン国内に留まって、ストックホルム歌劇場を皮切りにイェヴレボリ交響楽団,マルメ交響楽団,そしてここで共演しているスウェーデン放送交響楽団とは30年近くの関係を保ち、多くの新作初演でこのオーケストラの国際的評価に貢献しました。
シクステン・エーリンクとともにスウェーデン音楽には欠くことの出来ない頼もしいヴェテラン指揮者でした。
レア。状態良好。