“ラーンキ/リストを弾く”
リスト/
ソナタ風幻想曲 G.161 「ダンテを読んで」 (巡礼の年 第2年「イタリア」より)
メフィスト・ワルツ第1番 G.514
ピアノ・ソナタ ロ短調 G.178
デジェー・ラーンキ(Pf)
ラーンキ20台半ばでの録音。
当時世界初、最先端だったデンオンのPCM(デジタル)録音で録られた一連のレコードは現在でも高音質オーディオファイル盤として欧米では高い評価を得ています。
当時のデンオンがNHKと共同開発したPCM録音機材はもちろん、マスター・ソニック盤(ms)として「ノン・ディストーション・カッティング」,ハーフスピード・カッティングなどの技術の投入、メッキ工程,プレス工程など製造工程、さらにレコードの材料まで徹底的に吟味、細部まで細心の注意を払って制作されています。
今改めて聴いてみると、音のにじみの無さ,サーフェイスノイズの少なさなど、この頃、’70年代後半〜’80年代というアナログ・レコード最後期に於いて最も高品位な盤を供給していたのは我が国と他にはドイツであったことを実感します。
デジタル録音盤ですが、今だからこそ貴重なレコードと言えましょう。