販売価格は、どうぞご相談下さい。
LUXMAN ラックスマンは2015年に創業90周年を迎えました。
これは現役で活動しているオーディオ専業メーカーとして世界的にみても最も長い歴史を有するひとつです。
人は代わり、経営に変遷はあっても、そのモノづくりの精神は連綿と受け継がれ、現在でも揺るぎないばかりか、その長い伝統を糧に同社しか成し得ないオリジナリティーにあふれた製品を生み出し続けていることには敬意を表するものです。
とくにアナログ・オーディオを中心とする当店にとっては、栄光の38や88番を担う(まるで野球の背番号ですね)トラディショナル・シリーズは特別に感慨深いものです。
'09年の発売以来、38シリーズの初代CDプレーヤーD-38u は真空管アンプとの相性の良さでロングセラーとなりましたが、この後継機D-380 の真空管出力ではECC82 によるバッファー回路に専用の大型出力トランスを搭載、DACチップからダイレクトに接続された半導体出力とのより明確な違いを楽しむことが出来ます。
D-380、その外観を一目見ただけでも即座にその性格が理解出来るでしょう。
伝統の「ロ」の字型ウッドケースを身に纏った姿は、現在ではラックスマンほど似合うメーカーはありません。
MDFに突き板仕上げのウッドケースの板厚は16mmあり、内側の金属本体ケースとともに二重構造を成し、意匠面だけでなく、鳴きの無いリジッドな筐体を構成するのに一役買っています。
アナログ・プレーヤーのカートリッジに相当するCDピックアップメカは、重量のある8mm厚の無垢アルミ・ベースに強固にマウントされ、ループレス構造のシールド付きボックスシャーシとともにドライブメカニズムの安定した信号読み取りをサポートしています。
もう一つの心臓部、デジタル/アナログ変換部の素子には、192kHz/32bit 対応プロセッシングと高品位なバッファーアンプを内蔵するTI 社製のPCM5102A を採用。
搭載されたデジタル・フィルターにより2種類の音色を好みでリモコンの操作ボタンから簡単に切り替えて再生可能です。
ディスクに収められた音楽情報を正確に再現するためには、データを転送するクロックの精度だけでなく、時間軸上の揺らぎ=ジッターを徹底的に排除する必要があります。
D-380 では、新たに専用のジッターリダクションICを搭載。ジッターに由来するD/A変換時の歪を抑制に努めています。
そしていかにも38番らしいフィーチャーが、真空管バッファーを有するアナログ・アンプ部。ECC82(12AU7) を使用した回路を高音質フィルムコンデンサーと専用の大型出力トランスに接続して、適度な倍音成分を付加した艶やかな再生が魅力です。
DACチップにダイレクトに接続する高純度の半導体出力との切り替えは、フロント・パネルにあるレバースイッチひとつ。
視認性に優れた大型FLディスプレイは、機器から離れたリスニングポジションからのリモート操作時に便利な4倍ズームモード付き。
表示のカラーはリスニングルームの照明環境などに考慮したオレンジ系とし、ディスプレイ内の完全消灯も可能なディマー (照度切替) 機能も搭載しています。
店主おススメ!