Vienna Acoustics は、その名のとおり音楽の都オーストリアはウィーンに位置するスピーカ―専業メーカー(1989年創業)。各モデル名はウィーンゆかりの作曲家の名前から採られています。
このMozart Grand はトールボーイ型の2ウェイ3スピーカー構成ですが、2本のミッドバスの動作帯域を少しずらしてありますので、俗に言う2.5ウェイ構成となっています。
各ドライバーユニットはウィーン・アコースティクス独自の仕様で製造され、とくにミッドバスの透明樹脂コーンは同社スピーカーのアイコンとなっています。
トゥイーターは大きめのシルクドーム型です。
スリムで専有面積が小さくて済み、スタンドも必要としない扱い易いモデルです。
リアには2つのバスレフ・ポートが、各ウーファーごとに独立して設けられています。
このポートに挿入して低域を調整出来るように円柱形のウレタンスポンジが4個付属しています(13枚目の写真参照。下側のポートにスポンジを詰めてあります)。
取り外し可能な重量のあるダイキャスト・ベースが付属します(写真は取り付けた状態)。ベースは片側で前後2個に分かれ、左右で計4個、底部に埋め込まれたナットにビスでしっかりと固定されます。
このベースに太めのスパイクフットをねじ込み、1本のスピーカーを4点支持で支えます。スパイクのねじ込み具合で各フットの高さ調整が可能です。
また、このベースを使わずにスピーカー底部に直接スパイクフットを取り付けることも出来ます。ベース固定用とは別に底部にナットが埋め込んであり、これも高さ調整可能な4点支持とすることが出来ます。
これらのスパイクを受ける専用スパイク受けも計8個付属します。
動作は良好。
ユニットの状態もいずれも良好、ウーファーはラバーエッジですので劣化も問題ありません。トゥイーター・ドームの変形等もありません。
カラーは落ち着いたローズウッドで、はっきりした木目が美しい突板仕上げです。
外観は細かい小キズ、表面的擦れなどがありますが、特別に目立つものは無く、総じて良好です。