MH audio は信州に工房を構えるオーディオ・メーカー。
今ではタバコの箱サイズのマイクロ・アンプ,ヘッドフォン・アンプやDAコンバーターなどは百花繚乱の如くですが、実はMH audio はこのスタイルでマイクロ・アンプをリリースした先駆け。
CDケース・サイズの小型キューブ・スピーカーWAON (和音)を加えて、「世界最小の本格オーディオ」を謳うデザイン・コンシャスなミニマル・オーディオ・システムを展開しています。
とても小さいですが、決してバジェット・オーディオではありません。
扱いは手軽ですが、中身は手軽に作っていません。すべてが自製のハンドメイドです。
ですから、小さな本格派なのです。
「音楽を楽しむ。
オーディオに凝る、高価な機材と試行錯誤するのにちょと疲れたら、
もっと自由に、もっと気持ちよく音楽を楽しんでみませんか?
MH audio は“シンプルに音楽を楽しむ”ことを大切にします。
MH audio の創るモノを見てください。触れてください。
そして、音楽を聴くときはモノの事は忘れてください。
くつろぎの中で、仕事しながら、時には目を閉じて音楽に浸りませんか?」(MH audio)
WAON(和音)は8cmフルレンジ・ユニットを最小限の大きさのエンクロージュアに収めています。そのため楽器や人の声を鮮明かつ自然に再生することが出来ます。オーディオ的に言うと、帯域がシームレスな点音源ということになります。
もうひとつ。
ユニットが小さく、エンクロージュアの容積が最低限ですので、最近のスピーカーの主流であるがっちりとして余分な振動を抑えた箱で作ると、すっきりとはするものの音圧が稼げず、鳴りが悪くつまらない音になりがちです。
WAON では敢えて厚過ぎない合板を使うことで箱全体を適度に響かせ、ユニット以外の部分からも音が放出されるようになっています。
見た目からは想像しにくい豊かな響きがするのは、そのような造りのせいなのです。
MH audio は必要以上にオーディオ的スペックで語るなかれ、としていますのでオーディオ的説明はこれくらいに..。
音楽の情報をきちんと伝えるので、聞き慣れていた音楽も新鮮に聴こえます。
長時間の使用でも聴き疲れのしない浸透性の良い音、重低音とはいかないまでも、サイズを超えたバランスの良い低音、そして生活空間で十分な音量で再生することが出来ます。
CDジャケットサイズなので、デスクトップやカウンターサイドなどに自由に置くことが出来、木目とその断面を活かした塗装のエンクロージャーは和・洋を問わずインテリアと良く調和します。
塗装だけでなく面取り加工を施すなど、シンプルでありながらも細部にわたり丁寧に手仕上げされています。
ブラウンの塗装には柿渋を使って独自の風合いを出していますが、この色合いにするため何と15回もの塗り重ねを繰り返し、完成までには大変な時間を要します。
外観仕上げにはこのツートンの他に、白木仕上げのナチュラル、全面を柿渋仕上げとしたWAON brown (受注製作)もあります。
また、エンクロージュアを無垢板材で組んだハイエンド・モデル、WAON muku (受注製作)も用意されています。
背面の端子は大型金メッキターミナル。 各種ケーブル、バナナプラグに対応します。
スピーカー底面にはネジ穴があり、市販のカメラ用三脚に取り付けることも出来ます。
このビス穴を利用して、専用スタンド(オプション・アクセサリー)や壁面、天井に取り付けるなど、様々な工夫が可能。
背面にバスレフポートが設けられていて、壁に近づけて置くことでより豊かな低音を得ることも出来ます。
置き方を工夫して好みの音を探す、これもWAON の楽しみ方のひとつです。