モーツァルト/
ピアノ四重奏曲第1番 ト短調K.478
ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調K.493
フー・ツォン(Pf)、ユーディ・メニューイン(Vn)
ワルター・ゲルハルト(Va)、ガスパール・カサド(Vc)
'66年、図らずもガスパール・カサドの最後の録音となりました。
彼は収録の2,3か月後、レコードの完成を待つことなく亡くなりました。
メニューインがこのレコードに追悼文を寄せていますので以下一部を引用します:
「私たちの愛するカサドは、もっとも寛大で紳士的なひとでした。―そして、音楽家の中でももっとも霊感に富んだひとでした。
私たちはこれらの四重奏曲を'66年のクリスマスに彼がマドリードで最後の息を引き取る2,3か月前に録音しました。これらの仕事は精神と形態の点で貴族的な卓越さをもち、高貴さと優雅さ、情感と知性も兼ね備えています。
それをもって、ガスパール・カサドがこれらの作品について語ると同じくらいに、この録音はカサドについて多くを語っているのです。」(ユーディ・メニューイン、1967.5)