ORB オーブは本当に製品開発の視点がユニーク、またそれを実現する高い技術開発力を持ち合わせているのが強みです。
オーディオ・アクセサリーを中心にユニークな発想で独自の製品を送り出しています。
このフォノカートリッジ・ウォーマーもまさにそうした、なるほどの便利アイテム。
フォノカートリッジにはほぼ例外なくカンチレバーを支えるゴム製のダンパーがあり、このダンパーは周辺温度の影響を受けます。
室温は冬期には良好な動作に必要な20℃を下回るため、カートリッジ本来の音を聴くためには、まず必要な温度まで室温を上げる必要があります。
ようやく室温が20℃に達したとしても、カートリッジのダンパー等が温まるのにはまたさらに時間が掛かります。
普通はそんな悠長なことはしておられず、聴いているうちにだんだん温まってきていつもの音にまとまってくる、というのがほとんどでしょう
それならば積極的にカートリッジを温めてしまおう、とオーブの開発者は考えました(・・と思います)。
同社には初期のヒット作にディスク・フラッター(ズボンプレッサーのように挟んで熱を加え、反ったレコード盤を平らにする)があり、温度管理しながらじわっと温めるのはお手のもの。小型でナイスなデザインにまとめました。
熱源はカーボンを加熱することによって発生する遠赤外線。
空気を通じた伝熱ではなく、ヒーターから放射される熱エネルギーが直接被加熱物に向かう遠赤外線方式により、フォノカートリッジを深部までスピーディーに温め、最適な状態へとウォームアップします。
- カーボンヒーターでフォノカートリッジ全体を効率よくウォームアップ
ヒーターに遠赤外線放射量の多いカーボ ンを採用し、フォノカートリッジを深部から温めます。
また、対流伝熱効果(下から加熱されると温まった部分が膨張して密度が低くなり上昇し、冷たい上の部分が下降)により、フォノカートリッジ全体を効率良く温めます。
- 温度センサーを搭載
温度センサーによる温度制御で、外気温 に関わらず一定温度で温めることが可能です。
- スピーディーなヒーター加熱
熱伝導率の高いカーボンを採用することにより、スピーディーなヒーターの加熱が可能です。
[プレーヤーの上に置いての使用法]
プレーヤー本体の上に置いて使用する場合は、カートリッジをセットする位置に幅37mm×奥行き70mm 以上の設置スペースが必要となります。
高さもアームパイプが約40mm のところに載る形となります。
[適合カートリッジ寸法]
ケース内寸法、幅24mm×奥行き40mm に収まるサイズのカートリッジに対応しています。
外形寸法: W35.5×L69×H42.5mm