ランドル・トンプソン/交響曲第2番 ホ短調(1931)
ウィリアム・シューマン/古い主張の汝へ(オーボエ,金管楽器,ティンパニ,ピアノと弦楽合奏のためのエヴォケイション)*
レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
*ハロルド・ゴンバーグ(Ob)
ランドル・トンプソン(1899-1984)は米国ニューヨーク出身、ハーヴァード大学を出てからウェルズリー大学を皮切りにカリフォルニア大学,ヴァージニア大学,カーティス音楽院、そして母校のハーヴァードと教職を歴任しながら作曲を行い、特に合唱作品で有名。
交響曲も3曲書いており、とくに第2番は彼の作曲家としての評価を決定付けた作品となりました。
バーンスタインはハーヴァード在学中にトンプソンの下で学んでおり、'40年のタングルウッド音楽祭で彼が学生オケを振って生まれて初めて演奏したオーケストラ曲が、この第2交響曲だったそうです。思い出の曲ということですね。
ウィリアム・シューマン(1910-92)もニューヨーク生まれ、トンプソンとも同世代。
大学では音楽を学ばなかったものの、後に作曲家となることを決意、ロイ・ハリスに師事。
'46年には名門ジュリアード音楽院の院長に就任しました。
「古き主張の汝へ」(To Thee Old Cause) はW.ホイットマンの代表的詩集「草の葉」の一節で、これを含む数行がスコアの初めに記されています。
オーボエ・ソロを吹いているハロルド・ゴンバーグは長らくニューヨークフィルの首席オーボエ奏者を務めました。
初版の2-eye レーベル盤。
盤に一部不備があるためコレクション向きではありませんが、曲を聴いてみたいという方に。