モーツァルト/レクイエム
天の元后*,アヴェ・ヴェルム・コルプス*,テ・デウム*,サンクタ・マリア*
セナ・ユリナック(S),ルクレティア・ウェスト(A),ハンス・レーフラー(T),フレデリック・ギュトリー(Bs)
ヘルマン・シェルヘン/ウィーン国立歌劇場管弦楽団、ウィーン・アカデミー合唱団(G.トイリンク指揮)
*ルネ・レイボヴィッツ指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団、ウィーン・アカデミー合唱団(同上)
日本での人気は今ひとつながら、欧米では全く違ってシェルヘンは第1級の指揮者の一人と見なされています。日本人と違い現代音楽を自分たちの音楽として身近に感じる彼らにとって、近・現代音楽の闘志とも言われるシェルヘンは生前から注目される存在だったのでしょう。私も、一筋縄ではいかない彼の演奏を機会があるごとに楽しんでいます。
さて、そんなシェルヘンが振った古典の名曲、どんな演奏を聴かせてくれるのでしょう? とはいえ、この盤はステレオ初期から有名なレコーディングです。
このセットは贅沢にもモツレクに1枚半を使っていて、残りの1面には、これまた現代音楽の庇護者と言われたルネ・レイボヴィッツ指揮する合唱曲4曲が収められています。このカップリングはレコード会社のたまたまの都合でしょうが、意図したような興味深い組み合わせとなっています。
ご存知の方も多いと思いますが、オーケストラはウィーン・フィルハーモニー。国立歌劇場管弦楽団と表記するのはレコード会社の契約の関係で、他にもロンドン・フィルなどがよく別名で書かれているのを見かけます。このウェストミンスターとヴァンガード・レーベルに多いようです。
再販ですのでちょっと興味のある方も気軽に聴いて頂けるような価格と致しました。