ドヴォルザーク/交響曲第9番 ホ短調OP.95 「新世界より」
ヨゼフ・クリップス指揮 チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
ヨゼフ・クリップス(1902-74)はウィーン生まれ、この新世界ではドイツの指揮者とはまた違ったしなやかさが感じられる好演を聴かせます。 オーケストラ全総のあと、ふっと現れる木管ソロでテンポを落として思いの丈を語るような場面など、鮮やかです。
クリップス唯一の新世界で、'61年の夏から秋にかけてチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団とコンサート・ホール・レーベルに吹き込んだ一連の録音の中のひとつです。 ステレオ初期の録音としては標準的、響きの良いチューリッヒのトーンハレ(音楽ホール)のホールトーンがプラスに働いています。